ハリが不足する原因

乾燥しやすい

目の周りの皮膚は非常に薄く繊細で、皮脂腺もほとんどありません。そのため、他の顔のパーツと比べても特に乾燥しやすいです。

皮脂には紫外線などの刺激から肌を守り、潤いを保持する役割があります。皮脂が不足してしまうと潤いも失われてしまい、肌の乾燥が引き起こされます。乾燥によって、たるみやシワが目立ちやすいです。

さらに、目の周りの皮膚はダメージに大変弱く、皮脂が剥がれやすいです。強い刺激も乾燥につながるリスクがあります。

毛細血管が多い

目の周りは毛細血管が多く、血管が透けて見えることもあります。顔全体の血行不良などによってクマができると、老けて見えたり、疲れた印象を与えたりします。

目の下のクマにはいくつか種類がありますが、特に目元のハリが失われた結果、目立ちやすいのが青クマです。冷えや疲れから起こる血行不良で、目元が青く見えてしまうのです。さらに、たるみやむくみで目の下の陰影が強くなると、黒クマになります。

加齢の影響

皮脂が減少するとより乾燥しやすくなり、ハリが失われてシワが目立ちやすくなります。また、目元の筋肉である眼輪筋が加齢とともに薄くなると、たるみが引き起こされます。年齢を重ねるほど肌のコンディションは変化しますので、保湿液や乳液などによるケアが欠かせません。

目元のハリを取り戻す対策方法

表情筋を鍛える

目元にハリを取り戻すなら、顔の筋肉を鍛えることが効果的です。眼輪筋を鍛えると、たるみの改善やシワ防止につながります。また、顔全体のリフトアップをしたい場合は眼輪筋に加えて、頬の表情筋である小頬骨、目尻から口元に伸びている大頬骨筋などを鍛えましょう。

ただし、間違ったトレーニングは効果が得られにくいため、正しい方法で行うことが大切です。

目の周りの血行を促進させる

ホットタオルなどを使って目元をゆっくりと温めると、目の周りの血行が良くなります。目元のハリを取り戻すために有効です。

デジタル機器の発達によって目を酷使し、眼精疲労に悩んでいる方も多いかもしれません。目を温めるのは眼精疲労の解消にも効果が期待できるため、寝る前などにじんわりと温めてみてください。代謝が良くなるのはもちろん、リラックス効果も感じられます。

肌を清潔に保つ

目の周りの皮膚はとても薄いため、汚れを放置しておくと肌にダメージを与えてしまいます。メイクの洗い残しや古い皮脂、ホコリなどが肌汚れの原因です。目元は念入りにメイクする方も多いと思いますが、洗顔する前に目元のメイクはしっかりと落としましょう。

ただし、メイクを落とす際に強い力でゴシゴシと擦ると、肌へのダメージが増してしまいます。程よい力加減で、優しく丁寧に行うことがコツです。

目元のハリ不足で悩んでいるときは、クリニックに相談してみることもおすすめです。カウンセリングを受けたうえで、ご自身に合った治療方法を選択できます。