ニキビ跡が茶色に変わってしまった、茶色に変化した部分は元の綺麗な状態に消すことは可能なのか?など、ニキビ跡は多くの人が抱える悩みです。
この記事では、茶色に変化したニキビ跡のセルフケアの方法や、フォーシーズンズ美容皮膚科で行っている施術についてご紹介します。
毎日のスキンケアで予防し、既存のニキビ跡を薄くする方法はあるものの、セルフケアだけでは改善が難しい場合もあります。
そんな時は美容皮膚科での治療を受けることで、より確実に元の肌を取り戻せます。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
茶色のニキビ跡(色素沈着)とは
ニキビ跡が茶色に見える現象は、色素沈着と呼ばれる状態によって引き起こされます。
色素沈着はニキビの炎症が収まった後によく見られるもので、メラノサイトという皮膚細胞が活性化し、過剰にメラニン色素を生成することで起こります。
メラニン色素は通常、肌を紫外線のダメージから守る役割を持っていますが、炎症の影響でその生成が過剰になると、肌に茶色いシミのような跡として残ってしまうのです。
この過程は自然な防御反応の一部ではありますが、結果として目に見える色素沈着を引き起こし、多くの人が悩みとして抱えます。
ニキビ跡が茶色く変わる具体的な原因や、それに伴う症状については次の章でさらに詳しく解説していきます。
ニキビ跡が色素沈着する原因と症状
ニキビ跡が色素沈着を引き起こす原因は、ニキビの種類や肌の反応によって異なります。
炎症性ニキビは肌の深層部にダメージを与え、メラノサイトの活性化を促すことでメラニンの過剰生産を引き起こし、色素沈着を残すことがあります。
また、ニキビの炎症が治癒する過程で、肌は自身で修復しようとしますが、この過程で色素細胞が刺激されると肌に暗い斑点が残ることも。
さらに、ニキビを潰したり間違った方法でケアを行ったりした結果、色素沈着が起こる場合もあります。
ここでは、ニキビ跡における色素沈着の原因と、その症状について詳しく解説します。
メラニン色素が関係している茶色のニキビ跡
ニキビ跡が茶色く変わる主な原因は、前述したようにメラニン色素の過剰な生成にあります。
炎症が生じると、肌は自身を保護するためにメラノサイトを活性化させます。
メラノサイトはメラニン色素を生産する細胞で、通常は肌を日焼けから守る役割を担っています。
しかし、ニキビが引き起こす炎症に反応してメラニンの生成が過剰になると、肌の特定の部分に色素が沈着し、茶色のニキビ跡として残ってしまうのです。
この現象は炎症を伴うニキビが治った後によく見られるため、この段階ですぐにケアすることが重要です。
色素沈着は時間が経つにつれて薄くなることもありますが、場合によっては専門的な治療を必要とすることもあるため、気になる場合は早めに美容皮膚科などの専門機関に相談しましょう。
ヘモグロビンが関係する紫色のニキビ跡
紫色のニキビ跡は炎症が原因で血管が損傷し、ヘモグロビンが関係することにより生じます。
ニキビの炎症は血流を増加させ、細かい血管にプレッシャーをかけることがあります。
これにより、血管が破裂したり、血液が周囲の組織に漏れ出たりすることがあり、ヘモグロビンが皮膚の近くに蓄積することで、紫色のニキビ跡が発生します。
時間とともに、この色は徐々に薄れることが多いですが、紫色の跡が長く残る場合は美容皮膚科で治療することが最善策と言えるでしょう。
炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)と言われる赤色のニキビ跡
炎症後紅斑は、ニキビ跡が赤色のまま残ってしまう状態で、主に炎症によって拡張された血管が原因で起こります。
この赤みは、炎症が引き起こす血流の増加によって、皮膚のすぐ下にある微細な血管が拡張することで生じます。
炎症後紅斑は、特にニキビの炎症が治まった直後によく見られ、時間が経つと自然に薄れていくことが多いでしょう。
しかし、赤みが長期間残る場合は血管収縮薬やレーザー治療など、美容皮膚科での治療法で改善を図ることが可能です。
▼赤いニキビ跡の詳細はこちら
ニキビ跡を残さないセルフケアと注意点
ニキビ跡を残さないためのセルフケアは、毎日のスキンケアにおいて非常に重要となるため、できることからできる範囲で取り入れていきましょう。
洗顔、保湿、紫外線対策は基本中の基本であり、肌を清潔に保ちながら適度に保湿することで、炎症を引き起こすリスクを最小限に抑えることができます。
また、ニキビを潰す行為は絶対に避け、肌に必要以上の刺激を与えないようにすることが大切です。
ここでは、ニキビ跡を予防し、現れたニキビを自分でケアするための方法と、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
ターンオーバーのリズムを整える
ターンオーバーとは、肌の新しい細胞が生まれ変わるプロセスのことで、健康な肌を保つために欠かせません。
正常なターンオーバーの周期は約28日とされていますが、年齢や生活習慣によって乱れが生じることも。
ターンオーバーのリズムを整えるためには、定期的な角質ケアがおすすめです。
優しく角質を取り除くことで、肌の表面が滑らかになり、新しい細胞が表面に現れやすくなります。
ただし、過度のケアは肌を傷つける原因にもなる可能性があるため、週に1〜2回のペースで行うのが理想的です。
また、肌の健康を支えるビタミンやミネラルを豊富に含む食事を心がけることも、ターンオーバーを正常に保つために重要です。
しっかりと睡眠を取る
睡眠は、美肌を保つ上で非常に重要です。
それは、肌のターンオーバーや修復の大部分が就寝中に行われるからで、質の高い睡眠を確保することは、ニキビ跡を残さないためにも不可欠です。
成長ホルモンの分泌が活発になる夜、特に深夜0時から2時の間にしっかりと睡眠を取ることで、肌の再生プロセスが促進され、健康的な肌の維持につながります。
忙しかったり好きなことに打ち込んだりしているとついつい夜更かしをしてしまいがちですが、ニキビ跡のない綺麗な肌を目指すなら、8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。
紫外線対策をする
紫外線はニキビ跡を悪化させる主な原因の一つです。
紫外線によって肌がダメージを受けると、メラニンの生成が促進され、色素沈着のリスクが高まります。
そのため、日焼け止めを毎日使用することが重要。
特に春から夏にかけての紫外線量が多い時期は、SPF30以上の日焼け止めをこまめに塗り直して肌を守りましょう。
・日焼け止め
・UVカットの服
・日傘
・帽子
・手袋
・ストール
・サングラス
・UVカットのカーテン
上記のアイテムを使用することで、紫外線による影響を避けることができます。
紫外線対策は、ニキビ跡を予防するだけでなく肌の老化防止にもつながるため、ニキビ跡に悩んでいない方にもおすすめです。
バランスの良い食事とビタミンを摂取
健康的な肌を維持してニキビ跡を最小限に抑えるには、栄養豊富な食事が欠かせません。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは肌の健康に不可欠で、これらのビタミンを含む食品を毎日の食事に取り入れることがおすすめです。
・ビタミンA・・・皮膚細胞の修復と成長を助ける
[レバー、うなぎ、卵黄、ニンジン、モロヘイヤ、ほうれん草、バターなど]
・ビタミンC・・・肌の弾力を保つコラーゲンの生成を促進
(レバー、うなぎ、卵黄、ニンジン、モロヘイヤ、ほうれん草、バターなど)
・ビタミンE・・・強力な抗酸化作用で細胞を自由基のダメージから保護
バランスの良い食事は肌の自然な回復を促し、ニキビ跡の形成を防ぎます。
スキンケアを行う
正しいスキンケアをすることでニキビ跡を予防し、また既にあるニキビ跡の見た目を改善するのに役立ちます。
洗顔は肌から余分な皮脂や汚れを取り除き、ニキビの原因となる細菌の増殖を防ぐために重要です。
一日に二回、朝と夜に優しい洗顔料で洗顔することがおすすめです。
また、洗顔後は乾燥スピードが早いことと肌の水分バランスを整えるために、自分の肌タイプに合った保湿剤を使用しましょう。
・オイリー肌:ベタつきにくくサラッとしたもの
・ドライ肌:とろみのあるもの
・敏感肌:抗炎症成分を含んだもの
・混合肌:部位に合った保湿剤を選ぶ
乾燥は肌の防御機能を弱め、炎症を引き起こす可能性があるため、保湿は必ず行いましょう。
敏感肌の方は敏感肌用の保湿剤を選び、肌にやさしいケアを心がけてください。
ニキビを潰さない
ニキビを潰すと炎症をさらに悪化させ、感染のリスクを高めてしまいます。
こうなると最終的にはニキビ跡や瘢痕を残す可能性があります。
ニキビが見つかったら特にその部位を清潔に保ち、ニキビ治療用のアイテムを使用しましょう。
ニキビ跡を防ぐためには、絶対にニキビを潰さないこと。
また、ニキビができやすい肌を持つ人は、皮膚科などの専門機関で定期的に専門的なアドバイスを受けましょう。
自己判断でニキビを潰したり、肌タイプや状態に合っていないアイテムを繰り返し使用したりすると状況は悪化するばかりです。
肌を綺麗に保つために、自己判断で対処せずに診断を受けましょう。
茶色のニキビ跡を消す市販の美白化粧品
市販の美白化粧品は、茶色のニキビ跡を薄くするための選択肢としておすすめです。
美容化粧品に含まれる美白有効成分がメラニンの生成を抑制し、既存の色素沈着を明るくすることで、ニキビ跡の外観を改善します。
代表的な成分はいかが挙げられます。
・ε-アミノカプロン酸
・アラントイン
・グリチルリチン酸
・ニコチン酸アミド
上記の成分はそれぞれが肌のメラニン生成に対して、異なるアプローチで作用します。
美白化粧品を選ぶ際には、それぞれの成分の特性を理解して自身の肌質やニキビ跡の状態に最も合っているアイテムを選ぶことが重要です。
ここでは、これらの美白有効成分の主な種類と、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。
①アスコルビン酸
アスコルビン酸(=ビタミンC)は、肌のメラニン生成を効率的に抑制し、色素沈着を薄めるために広く用いられている美白成分です。
ビタミンCは抗酸化作用によって紫外線など外部の刺激から肌を守り、肌の明るさを取り戻す効果が期待できます。
さらに、肌のコラーゲン生成を促進することにより、ニキビ跡の修復に役立つため、美白だけでなくアンチエイジングとしても知られています。
市販の美白化粧品には、安定した形のアスコルビン酸が配合されており、これにより美白化粧品の効果が長持ちします。
製品が光や熱に弱いため、使用する際には直射日光を避けた暗い場所での保管がおすすめです。
ビタミンCを含む化粧品は、定期的に使うことで肌のトーンを明るくし、均一な肌色を実現するのに役立つと言われています。
②ε-アミノカプロン酸
ε-アミノカプロン酸は、強力な抗炎症作用を持ち、炎症由来の肌トラブルに対する効果が期待されています。
肌の赤みや炎症を起こしやすい敏感肌にも安心して使用できるため、幅広い肌タイプの人々に支持されています。
ε-アミノカプロン酸を含む美白化粧品は、特に炎症後の肌の赤みを軽減し、色素沈着を予防するために開発されており、これにより肌はより明るく、均一な色合いを取り戻すことができます。
継続的な使用することで肌の状態が穏やかに整い、炎症によるダメージから肌を守ることが可能です。
③アラントイン
アラントインは、肌修復促進効果と保湿効果の高さで知られており、ニキビ跡のケアに非常におすすめです。
肌の損傷を受けた部分の再生を助け、滑らかで健康的な肌へと導きます。
また、アラントインは肌の保湿を助け、乾燥によるさまざまな肌トラブルを防ぐことができます。
これにより、肌はより柔軟になり、弾力性が向上します。
アラントインを含む美白化粧品は、特にニキビ跡が残りやすい肌や、乾燥による肌荒れに悩む人にとって、毎日のスキンケアにおける強い味方となるため非常におすすめです。
その効果は、敏感肌を含むすべての肌タイプに適しており、定期的な使用によって肌が健康的で明るい状態を維持できるのです。
アラントインは、肌の自然なバリア機能を強化し、外部刺激から肌を守る重要な役割も果たします。
このように、アラントインを配合した美白製品は、ニキビ跡のケアだけでなく、全体的な肌質の改善にも効果が期待できます。
④グリチルリチン酸
グリチルリチン酸は、甘草から抽出された成分で、抗炎症作用によって肌の赤みや炎症を鎮める効果が期待できます。
この成分はニキビやその他の炎症性肌トラブルが原因で生じる色素沈着を効果的に防ぎます。
グリチルリチン酸を含む美白製品は、肌の赤みを和らげ、炎症による肌のダメージを軽減することで、美白効果を目指すと言われています。
さらに、この成分は肌を穏やかに保ちながら、敏感肌や刺激に弱い肌の状態を改善するのに役立ちます。
グリチルリチン酸は、肌の快適さを向上させ、健康的な肌へと導くために、毎日のスキンケアに取り入れることがおすすめです。
⑤ニコチン酸アミド
ニコチン酸アミド、別名ビタミンB3は、美白化粧品の中でも特に注目されている成分の一つです。
この成分はメラニンの生成を抑制し、肌の色素沈着を減少させることで知られています。
加えて、肌のバリア機能を強化し、水分保持能力を向上させることにより、肌の全体的な健康を促進します。
ニコチン酸アミドを含むアイテムは、肌のトーンを均一にし、紫外線や環境ストレスなどから肌を守るサポートを行います。
特に長期間にわたって使用することで、その効果を最大限に実感することができます。
ニコチン酸アミドは、敏感肌を含むあらゆる肌タイプの人々に適しており、安心して使用できる美白成分です。
毎日のスキンケアに取り入れることで、健康的で明るい肌を目指し、肌質の向上を期待することができます。
ニキビの種類別のシミ4つ
ニキビが治癒した後に残るシミは、種類や炎症の状態によって異なる特徴を持っています。
ニキビの炎症が激しいほど、またニキビが長期間肌に定着しているほど、シミ化するリスクは高まります。
ニキビの種類には次のものがあります。
・白いニキビ・・・皮脂や角質の毛穴詰まりが原因で発生する
・黄色いニキビ・・・内部で膿を含んでいることが原因で発生する
・黒いニキビ・・・皮脂や角質の酸化が原因で発生する
これらのシミは、色素沈着や炎症後の肌変化として現れ、時には肌本来のテクスチャーにも影響を与えることがあります。
ここでは、これらのニキビに関連したシミの種類とその特徴、さらにシミ化のリスクについて詳しく解説します。
①アクネ菌が増殖して起こる赤いニキビ
赤いニキビは、アクネ菌の異常増殖によって生じる炎症反応の結果です。
このタイプのニキビは痛みやかゆみを伴い、皮膚上に赤みとして明確に現れます。
炎症が進行してしまうと肌内部のメラノサイトが刺激され、メラニン色素の過剰な産生を引き起こすことも。
これが色素沈着の主な原因となり、ニキビが治癒した後も肌に跡が残ることがあります。
炎症性ニキビに対しては、抗炎症作用のあるスキンケアアイテムや、美容皮膚科などから処方される薬剤を使用することが一般的な治療法です。
また、十分な水分補給とバランスの取れた栄養摂取も、炎症の抑制に役立ちます。
②初期段階の白いニキビ
初期段階の白ニキビは、毛穴が皮脂や角質で詰まることで発生し、表面が白く盛り上がります。
通常は痛みを伴わない小さなものですが、無理に潰すと炎症を引き起こし、赤ニキビに進行するリスクがあります。
白ニキビの予防と管理には、皮脂のコントロールを目的とした優しい洗顔料の使用と、肌を乾燥から守るための保湿ケアが重要です。
また、定期的な角質除去を行い、毛穴の詰まりを防ぐこともおすすめです。
③皮膚組織が膿んだ黄色いニキビ
黄色ニキビは、内部での炎症が進行し、膿を含んでいる状態を指します。
これは痛みや腫れを伴い、治癒が遅くニキビ跡を残しやすい特徴があります。
黄色ニキビの適切な対処には、患部を清潔に保ち、刺激から守ることが重要です。
また、抗生物質や抗炎症薬の使用による医師の治療が効果的な場合もあります。
自宅でのケアとしては、穏やかな洗顔と保湿、及び刺激を避けることが重要です。
④雑菌が繁殖して炎症を起こす黒いニキビ
黒ニキビは、開いた毛穴の中の皮脂や角質が酸化し黒く見える状態です。
Tゾーンに多く見られ、不適切なスキンケアや過剰な皮脂分泌が主な原因です。
黒ニキビの予防とケアには、正しい洗顔方法と肌タイプに合ったスキンケア製品の選択が重要で、やさしい洗顔料を用いて肌を清潔に保つことで、毛穴の詰まりを防ぎます。
また、肌のタイプに適した保湿剤を使用し、皮脂の過剰分泌をコントロールすることが効果的です。
週に数回のマイルドな角質除去は、死んだ皮膚細胞を取り除き、毛穴の詰まりを防ぎます。
さらに、皮脂の分泌を抑える成分を含むアイテムの使用も、黒ニキビの予防に役立ちます。
ニキビに合った正しい対処法
ニキビの効果的な治療と管理には、ニキビの種類に合わせた正しい対処法の理解が必要不可欠です。
白ニキビや黒ニキビは主に皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりが原因であり、清潔な肌環境の維持が重要となります。
一方で、赤ニキビや黄色いニキビは炎症を伴うため、肌を穏やかに扱い、炎症を抑える低刺激のケアが必要です。
適切な洗顔方法、保湿、および炎症を和らげる治療アイテムの選択が、ニキビの悪化を防ぎ、健康な肌へと導くポイントとなります。
ここでは、ニキビのタイプに応じた適切な対処法を詳しくご紹介します。
肌を清潔に!白ニキビ・黒ニキビ
白ニキビと黒ニキビは主に毛穴の詰まりによって発生します。
これらのニキビへの正しい対処法は、まず肌を清潔に保つことから始めましょう。
優しい洗顔料を使用し、1日2回、朝と夜に洗顔を行うことがおすすめです。
これにより、皮脂や汚れ、死んだ皮膚細胞が毛穴を塞ぐのを防ぎます。
また、過剰な皮脂をコントロールするために、油分の少ない非コメドジェニック(毛穴を詰まらせない)アイテムを選ぶことが大切です。
洗顔後には、肌タイプに合った保湿剤を使用して水分バランスを整え、肌を健康に保ちましょう。
過剰な皮脂除去や刺激的なスキンケアアイテムは避け、肌へのやさしさを常に意識することが、これらのタイプのニキビを防ぐポイントとなります。
低刺激なニキビ用スキンケアを!赤ニキビや黄ニキビ
赤ニキビと黄ニキビは、炎症を伴うニキビの種類であり、敏感で炎症が起こっている肌には低刺激なスキンケアが必要です。
赤ニキビや黄ニキビのケアには、抗炎症成分を含むニキビ専用のスキンケアアイテムの使用がおすすめです。
サリチル酸やベンゾイルペルオキシドなどの成分が配合されたアイテムは、炎症を抑え、ニキビの原因となるバクテリアの増殖を防ぐ効果があります。
しかし、これらの成分は肌を乾燥させることもあるため、保湿は欠かせません。
保湿剤を選ぶ際は、肌の炎症を悪化させない、刺激の少ないアイテムを選びましょう。
また、ニキビ部位の過度の触れ合いや潰す行為は避け、肌を優しく扱うことで、炎症を和らげ、ニキビの治癒を促進します。
ニキビ跡が半年以上消えない場合は皮膚組織が破壊されている?
ニキビ跡が半年以上経過しても消えない場合、皮膚組織の破壊が原因である可能性があります。
長期間にわたる炎症やニキビの悪化は、皮膚の深層部まで影響を及ぼし、組織が壊れて皮膚が薄くなることで、進行するとニキビ跡として定着してしまうことも。
このようなニキビ跡は、色素沈着だけでなく凹凸や赤みとして現れることもあり、皮膚の表面だけでなく、その構造自体が変化してしまっている状態を指します。
赤みが目立つニキビ跡は、ニキビが完全に治っていないと誤解されることが多いですが、実際にはニキビ自体は治っており、残った赤みが長期間続いている場合、それはニキビ跡としての症状が強いと言えます。
このような場合、一般的なニキビ治療とは異なる治療が必要です。
ニキビ跡が半年以上残っている場合は、美容皮膚科などに相談することが最もおすすめ。
レーザー治療やピーリングなど、ニキビ跡の種類や程度に応じた治療法を提案できます。
これらの治療法は、皮膚の再生を促し、色素沈着や凹凸を改善することが可能です。
また、適切なスキンケアアイテムの使用や生活習慣の見直しも、ニキビ跡の改善に役立ちます。
ニキビ跡の治療と管理には時間と根気が必要ですが、正しい対処法を選び、適切なケアを続けることで、肌の状態を徐々に改善させることが可能です。
自己判断での処置ではなく、専門医による診断と治療により、綺麗な肌を目指しましょう。
茶色のニキビ跡を消したい時はフォーシーズンズ美容皮膚科に相談
茶色のニキビ跡は、適切な治療を行わないと永久に残る可能性があります。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、専門的な知識と先進的な技術を用いて、患者様のニキビ跡に対する悩みに応じた治療プランを提供しています。
色素沈着の原因となるメラニンの過剰生成を抑制し、肌の再生を促進することで、茶色のニキビ跡を効果的に薄めることが可能です。
自宅でのケアだけでは改善が難しい場合でも、最新の医療技術により、明るく均一な肌色を取り戻すことが期待できます。
ここでは、フォーシーズンズ美容皮膚科で受けられる、茶色のニキビ跡を消すために治療法について詳しくご紹介します。
ACRS(自己血サイトカインリッチ)療法
ACRS療法は、患者自身の血液から抽出した成長因子と抗炎症性サイトカインを用いた革新的な治療法です。
これは、毛穴の開き、ニキビ、ニキビ痕、肌のハリと弾力の向上、シワの改善、そして透明感のある美肌の実現が期待できます。
特にニキビ跡に対しては、炎症を抑え、再生力を高めることで肌細胞を活性化し、損傷した皮膚組織の修復を促進します。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、高濃度の自家サイトカインと成長因子を使用して、患者様の肌細胞の再生を助け、若々しい肌への回復を目指します。
これにより、自然なエイジングケアとしての効果が期待でき、肌の根本的な問題に対処することが可能です。
PRP皮膚再生療法
PRP療法は、患者様の血液から分離した多血小板血漿(PRP)を用いた先進的な再生医療技術です。
血小板に含まれる多様なサイトカインが組織の修復と再生を促進し、自己治癒力を高めます。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、この治療を通じて、シワ、たるみ、毛穴の問題をはじめとする肌の老化症状を効果的に改善します。
PRP療法は、特にニキビ跡や肌の細かい欠陥の修復に有効であり、長期的な肌の若返りを実現する可能性があります。
当院では、高品質なPRPを用いることで、治療後の肌が自然で健康的な若さを取り戻し、半永久的な美しさを維持することを目指しています。
幹細胞治療
幹細胞治療は、患者様の皮膚から採取した幹細胞を利用し、老化や損傷を受けた肌組織の修復と再生を図る最先端の治療法です。
この治療は、顔のリフトアップ、引き締め、毛穴の改善、ニキビ痕、シワ、たるみの改善に効果があり、全体的な肌の若返りが期待できます。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、患者様の特定の肌トラブルに対応するために、個別にカスタマイズされた幹細胞治療を提供しています。
この方法により、自然な美しさを取り戻し、長期的な肌の健康と若々しさを促進します。
ダーマペン4
ダーマペン4は、最新の微細針技術を使用した治療法で、肌に微細な穴を開けることにより自己治癒力を促進し、肌の再生を図ることができます。
この方法は、ニキビ跡、シワ、たるみ、毛穴の開きなど、多くの肌トラブルに効果的であり、肌の質を向上させ、若々しさを取り戻すことが期待できます。
フォーシーズンズ美容皮膚科で使用されるダーマペン4は、従来のモデルよりも針の数が多く、治療の精度が高まり、ダウンタイムの短縮と出血の減少が可能です。
ダーマペン治療では、肌に微細な刺激を与えることでコラーゲンの生成を促進し、肌細胞の再生を助けます。
治療後には、選定された美容成分を肌に塗布し、ダーマペンによる微細な穴を通じて肌の奥深くまで浸透させることで効果を最大限に引き出します。
肌は内側から修復され、より明るく、滑らかで健康的な状態になります。
この記事では、ニキビ跡が茶色になる原因や対処法、フォーシーズンズ美容皮膚科で行っている治療法についてご紹介しました。
セルフケアで完全に治せるのが一番ですが、なかなか完治できないことが現実です。
セルフケアをしているのに望む効果が得られない方や、いち早く綺麗に治したい方は、ぜひフォーシーズンズ美容皮膚科にご相談ください。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科