シワの原因とは?部位別のシワの原因を追求し対策・改善しよう

シワ
シワ

シワができる原因・対策について説明します。

鏡を覗くと、目元のシワが増えていたり肌のハリがなくなったと感じる方は多いのではないでしょうか。シワが増えてくると老けた印象を与えてしまうため、どうにか改善したい悩みの一つですよね。

シワの原因を知ることでどのように対策をするべきか、ご自身の肌に合った方法を試してみることが大切です。

皮膚の構造・シワができる原因を知り、対策を実践して肌の悩みを改善していきましょう!

皮膚の構造を理解しよう

皮膚の構造を理解しよう

シワができる原因を知る前に、まずは皮膚の構造をまずは理解する必要があります。

皮膚は大きく分けて『表皮』と『真皮』の二層構造になっています。

  • 表皮は肌の表面を覆う薄い膜(バリア機能)
  • 真皮は肌のより内側にある皮下組織(美肌に必要な成分を作る)

皮膚の厚さは約0.4〜1.5mmと薄く、強く擦ったりするような強い刺激にはとても弱いです。

皮膚はさらに外側から『角質層』『顆粒層』『有棘層』『基底層』という、4つの層が形成されています。

そして真皮の中に『繊維芽細胞』というとても重要な役割を持つ細胞があります。

シワができる原因とは

シワができる原因とは

シワができる原因は【表皮性シワ】【真皮性シワ】なのかで、どのようなシワなのかがわかります。

また【表情シワ】という、日々の表情のクセが原因でできるシワもあります。

表皮性シワの原因

表皮性シワができる原因は、『肌の乾燥』『肌に合わないスキンケア』が原因であることが多いです。

乾燥

肌が乾燥するとできるシワだけでも、さまざまな原因が考えられます。

  • 気温や湿度からの乾燥
  • 紫外線ダメージからの乾燥
  • 皮脂の減少からの乾燥
  • 洗顔からの乾燥

他にもそれぞれの肌質によって肌が乾燥してしまい、シワの原因になってしまい細かなシワや深いシワが刻まれていきます。

肌に合わないスキンケア

肌に合わないスキンケアを続けてしまうと、表皮性シワの原因になってしまいます。

メディアで「肌に良いですよ!」とすすめられ話題となっているからといって、必ずしもご自身の肌に合うわけではありません

肌に合わないスキンケアを続けてしまうとバリア機能が低下していき、肌の水分量がどんどん少なくなります。

そして乾燥小ジワが増えていきます。

スキンケアで肌を叩いたり擦ったりすることで、強い刺激になり悪循環が続いてしまうでしょう。

真皮性シワの原因

真皮性シワの原因として考えられるのは、『加齢』と『紫外線ダメージ』です。

長年のケアが正しく行われていなければ、どんどん蓄積されていく厄介な原因と考えられます。

加齢

加齢が原因のシワの場合、年々減少してしまう肌の弾力やハリがなくなることが理由にあげられます。

真皮が生成するコラーゲンやエラスチンが減少していくことで、肌がたるみシワが現れます。

どうしても年齢が上がることで出てくるシワはありますが、正しく肌に合うケアをすることで加齢が原因のシワの軽減・改善が期待できます。

紫外線ダメージ

若い頃や日々の紫外線対策をどれだけ行なっているかで、真皮性シワの刻まれ方が変わります。

紫外線ダメージがあると、肌の乾燥や肌に必要なコラーゲンやエラスチンが減少していきます。

そうすることで肌のバリア機能も低下し、小ジワや深いシワがどんどん増えていきます。

表情シワの原因

表情のクセが原因で、できるシワもあります。

おでこに出来る深いシワ・笑った時にできる目元や口元のシワは、表情シワの代表です。

小さいシワが長年の表情のクセからできてしまった、表情シワを改善するのはとても大変です。

シワができないようにする対策・シワの予防

シワができないようにする対策・シワの予防

シワができないようにする対策とシワの予防は、表皮性・真皮性・表情が原因なのかで方法が変わります。

原因に合わせたシワの対策をすることで、よりシワ改善・予防に効果を期待することができます。

表皮性シワの対策

表皮性シワの対策で大切なのは【保湿】です。

保湿力の高い下記の成分が配合されている、スキンケアアイテムを選ぶように意識してみてください。

  • コラーゲン
  • セラミド
  • ヒアルロン酸

また保湿成分が配合されているスキンケアを使用した後は、水分の蒸発を防ぐために乳液やクリームを使用し潤いをキープすることが大切です。

そうすることで肌が少しずつ柔らかく保たれるようになり、ちりめんジワや目元・口周りのシワの改善に繋がるでしょう。

真皮性シワの対策

真皮性シワの対策では【アンチエイジング力】を高める必要があります。

アンチエイジング力を高めるためには、下記の成分がおすすめです。

  • レチノール
  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ペプチド

他にもアンチエイジング用のスキンケアアイテムを取り入れることも良いでしょう。

また加齢で起きてしまう皮膚のたれや、紫外線ダメージを防ぐために日焼け止めを使用することも大切です。

最近ではUVカット効果が施されている帽子やカーディガンなども販売されているので、そういった服装にも気を遣ってみることも良い対策になります。

表情ジワの対策

表情ジワの対策は【血行促進】と【表情筋を緩める】ことが対策としておすすめです。

実は顔まわりの筋肉も凝り固まってしまう場所です。

頬の周りや口の周り・おでこからこめかみ、頭にかけて軽くマッサージをしていくことでコリを緩める効果が期待できます。

他にもシャワーだけしか入らないという方であれば、湯船に浸かる回数を増やしてみるということも大切です。

体が温まることで血行促進効果が期待でき、一緒にマッサージをすることで凝り固まった筋肉をほぐすことができます。

表情ジワは長年のクセがシワとなって現れてしまったものなので、なかなか改善することは大変ですが続けることで効果を実感することができるでしょう。

部位別のシワの原因と対策

部位別のシワの原因と対策

体の部位によってシワの原因と対策は変わります。

こちらでは体の部位別に、シワができる原因と対策についてご紹介します。

首のシワ原因と対策

首のシワは2種類あり、横シワと縦シワで原因が違います。

首の横シワは主に日常生活で刻まれていく表情ジワに似ていて、深く刻まれるようなシワが多いです。

首の縦シワは肌の乾燥が原因で現れ、シワっぽく見えている状態のことです。

ここからは横シワと縦シワの対策について解説します。

首の横シワの原因と対策

横シワは縦シワに比べ日常生活でついてしまうシワなので、改善をすることが難しいシワの一つです。

▼原因

デスクワークやスマホを長時間見ていたり…日常的に下を向いている時間が多い方は、横シワがつきやすくなります。

日常生活でできるシワなので長期的に対策を続ける必要があります。

▼対策

【マッサージ】
首元に保湿効果のある化粧水やジェルを使用して、首元から鎖骨にかけて優しくほぐすようなマッサージをしていきます。マッサージは肌の負担にならないように優しく、血流促進を促すイメージで行うと良いでしょう。
【ストレッチ/トレーニング】
首を前後左右に動かしたり回すだけで、コリの改善にも繋がります。また肩甲骨を中心に肩を回したり、中心に寄せるイメージで動かすこともおすすめです。簡単な方法なので気がついた時にぜひ実践してみてください。ストレッチと一緒に簡単なトレーニングもすると良いでしょう。

  • 5秒数えながらゆっくり上を見る
  • 上を見た状態で「う」の口をして5秒キープ
  • 上を向いた状態で「い」の口で5秒キープ

上記の流れを1回2セットで行ってみてください。

【正しい姿勢を意識する】
長時間デスクワークやスマホ・料理などを続けていくと、どうしても前傾姿勢になりがちになってしまいます。猫背になると肩コリはもちろん、首周りのコリに繋がります。正しい姿勢を意識することで体全体の不調がある方も、改善することが期待できます。保湿をしながらのマッサージ・ストレッチ・正しい姿勢を意識することで、首の横シワは少しずつ薄くなっていくことが期待できますよ。

首の縦シワの原因と対策

▼原因

首の縦シワは乾燥が原因で現れてしまうことが多いため、保湿と紫外線対策に意識することが大切です。

▼対策

保湿については横シワと一緒に対策をすることができるでしょう。
また保湿と一緒に乾燥をさせないために、紫外線対策を徹底することで肌へのダメージが軽減されるので対策としておすすめです。
▼首のシワに関する詳細はこちら
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おでこ(額)のシワの原因と対策

おでこのシワの多くは深く刻まれていることが多く、表情シワの中でも特に改善することが難しいシワの一つです。

▼原因

おでこのシワは普段からおでこや眉毛を上下に動かしたり、眉毛が動くほど目を見開くクセが原因としてあげられます。さらにおでこは紫外線ダメージを受けやすいため乾燥しやすく、大きなシワと細かいシワができやすい部位ともいえます。

▼対策

おでこのシワの対策としては、保湿はもちろん紫外線対策を心がける必要があります。他にも日常的にマッサージを続けることや、表情のクセを意識し改善することで対策をすることができます。

即効性のある対策をしたい場合は、美容医療などで受けることができるヒアルロン酸注射を受けることも一つの方法としてあげられます。

眉間のシワの原因と対策

眉間のシワができる原因は、いくつかあります。

▼原因

  • 目をしかめるクセがある
  • よくイライラして怒ってしまう
  • 細かい作業をよくしている

など眉間にシワを寄せる回数が多い方に特に、多く見られるシワの一つです。

眉間のシワは主に表情シワが原因なので、ご自身の表情のクセを改善する必要があります。

▼対策

眉間のシワには、1型や11型・横ジワ型・Ω型・スクランチ型といった種類があります。眉間シワの対策としては、紫外線対策や乾燥を防ぐことはもちろん表情のクセの意識をすることが大切です。

保湿をしながら日々の紫外線対策を忘れず、できるだけ眉間に力を入れないように心がけましょう。

また上記の方法で改善が見込めない・すぐに改善をしたいという方は、美容医療で治療を受けるという選択肢もありますよ。

▼眉間のシワに関する詳細はこちら

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上まぶたのシワの原因と対策

▼原因

上まぶたのシワは、年齢が上がるとともに悩みの一つとしてあげられることが多いです。目元がたるみシワになることで、老けた印象だけではなく視界が狭くなるという弊害も現れてしまいます。

▼対策

上まぶたのシワの対策として、マッサージはあまりおすすめできません。

目元の皮膚は非常にデリケートで薄く、炎症も起こりやすいのでシワを悪化させてしまう可能性が考えられます。

美容医療で受けることができるヒアルロン酸注射も良いですが、あまりお金をかけずに上まぶたのシワを対策をしたいという方もいるのではないでしょうか。

そんな方のために、日常生活の見直しと筋力を上げる方法を解説します。

【日常生活の見直し】
ストレスや睡眠不足はどんなことに対しても、あまり良くありません。できるだけストレスを溜めず、睡眠の質が低いと感じる場合は質を上げることを心がけてみてください。また部屋の乾燥が気になる場合は、肌の保湿を重点的にする方法もあります。目の周りの保湿をする際は、目に保湿で使用するスキンケア用品が入らないよう丁寧に優しく使用するようにしましょう。
【筋力を上げる】
目元の筋力を上げるには、下記の方法がおすすめです。

  • ゆっくりと目を閉じ、ゆっくりまばたきを2回
  • ゆっくり目を閉じて、最後に力を入れて3秒数える
  • 一気に目を開く

これを思い出した時に、繰り返すことで徐々に目元の筋力のアップが期待できます。

目の周りのシワの原因と対策

▼原因

目の周りのシワの原因は、多くの場合【眼精疲労】【乾燥】【加齢】が主な原因としてあげられます。目尻のシワに化粧が溜まってきたり、目の下や目元にちりめんジワのような小シワが増えてきます。

特に現代人はスマホやタブレットなどで、目を酷使する方が増えていることもあり眼精疲労で悩む方も多いでしょう。

目元の乾燥と加齢が原因で現れるシワの対策として、おすすめな方法は下記の通りです。

▼対策

  • 目元を温め血行を良くする
  • 目を定期的に休める
  • アイクリームなどを利用し目元の保湿

また目をよく擦るという方はできるだけ、そういったクセを改善することで目元のシワの対策となります。

▼目の周りのシワに関する詳細はこちら

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目と目の間(バニーライン)の横シワの原因と対策

バニーラインと呼ばれる目と目の間に現れる横シワは、笑った時に鼻の付け根あたりに現れるシワのことを指します。

▼原因

くしゃっと笑った時に現れる笑いジワのようなもので可愛く見えますが、人によっては老けて見えてしまう原因にもなります。

▼対策

バニーラインの横シワの対策方法として、美容医療でボトックス注射やヒアルロン酸注射を受ける方法があります。比較的、即効性のある治療を受けたいという方におすすめです。

あまりお金をかけずに対策をしたいという方には、バニーラインが現れる時(笑う時など)に鼻の根元あたりに力を入れないように心がけるなど表情管理をすることをおすすめします。

鼻のシワ原因と対策

鼻のシワはあまり聞いたことがないかもしれませんが、シワが現れやすい部位の一つです。鼻の付け根や鼻筋だけではなく、鼻の下にもシワができてしまうことがあります。

▼原因

鼻のシワができる原因として多くの場合は、乾燥が原因でシワができてしまいます。

▼対策

シワがあるところを保湿するタイミングで、アイロンをかけるイメージで鼻のシワを伸ばすようにマッサージをすることで対策することができます。

口周りのシワの原因と対策

口周りのシワの原因は、【加齢】【乾燥】【表情クセ】が考えられます。

口元のシワの原因といっても部位によって、対策も異なります。

▼それぞれの原因と対策

【口の周りのちりめんジワ】
口の周りの皮膚は皮脂が少なく乾燥しやすいため、細かい縦線のシワが現れる人がいます。乾燥がそのままにされていると角質細胞が壊れてしまい、どんどん乾燥が進みます。また紫外線対策をしっかりしていないと、美肌に必要な成分の生成が正常に行われずさらに乾燥が進んでしまうことが考えられます。そうならないためにも肌質に合った保湿と、紫外線ケアを忘れずに行い対策をしてください。
【マリオネットライン】
マリオネットラインとは、ほうれい線から顎にかけて伸びる長いシワのことです。このシワが深く刻まれると、腹話術の人形の口元のように見えることからマリオネットラインと呼ばれています。マリオネットラインは口周りの筋肉のたるみや皮膚のたるみが原因となり、深いシワが現れます。対策として口周りの筋力を上げることも大切ですが、改善するにはとても大変です。費用はかかりますが、糸リフトなどの美容医療を利用することで口元の深いシワを綺麗に改善することができるのでおすすめですよ。
【梅干しシワ】
梅干しシワは顎に力を入れることで現れる、梅干しに似たシワのことです。歯並びが悪かったり口周りの筋力があまりないと、現れやすい口元のシワと言われています。また口呼吸をしてしまう人にも多くみられるシワの一つです。梅干しシワは口輪筋を鍛えることで、改善することができます。またよく食いばりのような口元に力をよく入れてしまうクセがある場合は、意識をしてクセの改善を試みる必要もあるでしょう。
【唇の縦シワ】
唇の縦シワは、唇の乾燥や肌荒れが原因です。唇は皮脂が出ないため、とても乾燥しやすい部位の一つです。特に乾燥する季節になると、カサカサになりさらに肌荒れの原因になり悪循環…。唇の縦シワは保湿もとても大切ですが、強い刺激や摩擦を与えないようにすることや紫外線対策をすることを怠らないように心がける必要があります。皮脂が出ない分とてもデリケートな部分でもあるので、優しく丁寧に保湿をするようにしてください。またリップクリームなどを利用する場合は、横に塗るのではなく縦に塗ることでより浸透しやすくなるためおすすめですよ。

頬のシワの原因と対策

▼原因

頬のシワの原因は加齢や眼精疲労からくると考えられます。また表情筋が衰えることで、皮膚がたるみシワとして現れてきます。

頬のシワといえばゴルゴラインとも言われている、ミッドチークラインがあると老けている印象を与えてしまいます。

▼対策

頬のシワの対策として、よく笑うことと紫外線対策を徹底することです。よく笑うことで表情筋が鍛えられるため、たるみが改善されます。

意外と意識して笑うと笑い疲れて頬の辺りが痛くなり、自然と鍛えられるので自然にたるみやシワが気にならなくなるでしょう。

紫外線対策はシワの原因ともなる乾燥を防ぐことで、美肌のために必要な成分が生成されるためターンオーバーも期待できますよ!

手や指のシワが多い原因と対策

▼原因

手や指のシワができる原因は、大きく分けて3つあります。

  • 紫外線ダメージ
  • 水仕事や洗剤による乾燥
  • 年齢によるもの

大きく分けて3つありますが、3つとも共通する原因が【乾燥】です。

特に手は常にさまざまな場面で使う部分です。

人によっては常に水に浸かっていたり運転で長時間直射日光に晒されていたり…。

最近では頻繁に手を洗ったりアルコール消毒を行う人が増えているため、シワが気になると悩んでいる方は多くいるのではないでしょうか。

▼対策

手や指のシワを改善するためには、まずハンドクリームを塗りマッサージをすることをおすすめします。手や指の血行促進をマッサージで促し、老廃物を流していきましょう。

またUVカット効果があるアームウォーマーや日焼け止めを使用することで、乾燥から肌を守ってください。

日常で洗い物をする際は、必ずゴム手袋を着用することもおすすめです。

シワを増やさないためのケアする方法

シワを増やさないためのケアする方法

シワをこれ以上増やしたくないと思う方は多いです。「シワを防ぐためのケア」と「すでにできてしまったシワのケア」に分けてお伝えします。

シワを防ぐためのケア

表情の癖を直す

シワを防ぐためにどなたでも実践しやすいケア方法1つ目は、表情の癖を直すということです。

表情ジワとして現れやすい部分は、主に目尻やおでこ・眉間といった表情を作った時にシワが現れます。

笑った時の笑いジワや目をしかめた時にできる眉間やおでこのシワは、同じような癖が付かないように意識することが重要です。

また、加齢が原因で表情ジワが深くなってきた場合は、表情筋を動かしたりストレッチをすることで、たるみ防止になりシワを防ぐことができるでしょう。

他にも、肌の乾燥を防ぐために肌質に合わせた保湿ケアをすることで、シワの軽減や新たなシワを作らないための防止が可能です。

紫外線対策

シワを防ぐためには、日々の紫外線対策はとても大切です。

紫外線は肌にとても重要なコラーゲンやエラスチンといった成分を破壊してしまいます。
そのため、十分な紫外線対策が行われていないと、日々保湿ケアをしていたとしても、肌が本来持っている保水力が低下し乾燥が進んでいきます。

特に紫外線を長時間受けるような生活をしている方は、紫外線対策を怠ってしまうと将来シワが一気に増える、定着ジワができる可能性があります。
以下の対策をしましょう。

・日焼け止め
・日傘
・帽子
・サングラス

直接紫外線が当たらないように心がけることで、シワを防ぐことが可能です。
また、日傘や帽子を選ぶ際は、紫外線カット効果のある商品を選ぶことでより効果的です。
最近では、服にも紫外線カット効果がある商品が増えています。

車をよく運転する方は、紫外線カットのアームウォーマーもおすすめです。

また、外に出ないからといって、紫外線の影響がないというわけではありません。
最近では保湿効果のある日焼け止めが多く販売されているので、そういった日焼け止めを使用するだけでも紫外線対策は可能です。

顔だけではなく、首元や手肌にも忘れずに使用するようにしましょう。

常に保湿ケア

シワを防ぐには、日々の保湿ケアもとても重要です。
保湿ケアをする際は、下記の成分が含まれているものを選ぶと良いでしょう。

・ビタミンC誘導体
・レチノール
・ヒアルロン酸

紫外線の影響を抑える効果や肌のターンオーバーを促す成分が、配合されている商品を使用して肌を保湿することでより効果的にシワを防ぐことが可能です。

また、保湿だけではなく高い保水力が含まれたものであれば、簡単に乾燥をすることなく潤いを持続させることができるでしょう。

フェイスラインの筋力・表情筋の強化

シワができる原因として、顔のたるみや筋力の低下といった理由があります。
そのためフェイスラインの筋力・表情筋の強化はとても大切になります。

・口元のシワが気になる→口輪筋
・顔がたるみシワが気になる→胸鎖乳突筋
・目の周りのシワが気になる→眼輪筋
・ほうれい線や口ものとのシワが気になる→側頭筋

どこの部位のシワが気になるかによって、強化しなければならない筋肉が変わってきます。
また、誤ったトレーニングをしてしまうと効果を得られず、最悪、逆効果になってしまうことも…。
逆効果にならないためにも正しい方法で顔まわりの筋力をアップさせ、シワを防止していきましょう。

ストレスを溜めない

実はシワ予防には、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

ストレスが溜まってしまうと、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまい肌によくありません。
肌のバリア機能も低下し、肌荒れや乾燥しやすくなります。

メンタルが整うことでシワ防止にもなるので、適度な運動やストレス発散を定期的に行うことを意識してみましょう。

すでにできてしまったシワに効くケア

乾燥対策の保湿

すでにできてしまっているシワのケアとして、乾燥対策の保湿をすることが大切です。

一時的に現れる細かいちりめん状のシワや小ジワをしっかりと保湿をしていくことで進行を抑えます。
乾燥や発熱などの体内の異常によって引き起こる一時的なシミだからこそ、怠らずに保湿をしていくことで深いシミを防ぐことができます。

また、ご自身の肌質にあった保湿をすることで、より効果的に保湿ができるので乾燥対策になります。

すでに「シワがあるから…」と諦めず、乾燥対策・保湿をすることで症状は改善されるでしょう。

小ジワを悪化させないための紫外線ケア

小ジワを悪化させないためには、紫外線ケア・対策はとても大切になってきます。

紫外線ケアを怠ると表皮から乾燥が始まり、真皮で生成される大切な成分が正常に生成されなくなります。

日々の紫外線ケアとして、日焼け止めは必須になってきます。
また、紫外線カットの効果がある帽子や服を選ぶことで、肌の乾燥を防ぐことができるのでとても大切です。

日々の生活の中でできる紫外線ケアをすることで肌の状態も正常に保たれ、小ジワを悪化させないための紫外線ケアになるでしょう。

シワの改善に有効な成分7選

シワの改善に有効な成分7選

セラミド

セラミドは浅いシワに効果が期待できる保湿成分の1つで、最も保湿力が高いと言われています。
肌の状態を正常に保つために、とても大切な有効成分です。

表皮の上層では水分を保持するため、表皮の下層ではメラニン色素の生成を抑え、シミ防止の働きをします。

セラミドにはいくつも種類があり、「セラミド1」「セラミド6」といった数字がついているものが肌馴染みが良くおすすめです。

NMF

NMFは肌にもともと備わっている保湿成分の1つで、肌の水分を保つ働きをしています。
さらに周囲に水を集める働きも持っているので、保湿力と保水力があるとても重要な成分です。

しかしNMFは加齢や間違ったスキンケアを続けることで、どんどん減少してしまいます。
また、強い刺激にも弱く、強すぎるマッサージでも減ってしまう成分です。

他にも肌のpHを弱酸性に保ち、皮膚常在菌のバランスを整えてくれます。
バランスが整うことでバリア機能が上がるので、肌の潤いを保つことができます。

NMFを増やすためには、NMFに含まれている“必須アミノ酸”が含まれている食品をバランスよく摂取する方法があります。
必須アミノ酸は、肉類や魚類・卵・牛乳・ヨーグルトなどで簡単に摂ることができます。

幹細胞

幹細胞とは“ヒト幹細胞培養液”ともいわれ、成長因子が含まれていてハリのある肌に必要な成分です。
特にシミやたるみの改善が期待できます。

肌の弾力にとって大切なコラーゲンやエラスチンなどの成分の生成を促す効果もあるので、シワ防止・解消をすることが可能です。

また、弾力やハリだけではなく、ターンオーバーが正常に行われるので肌トラブルに困っている方にもとても重要な成分です。

幹細胞を用いた治療や美容製品を利用する際は、副作用のリスクもありますので必ず、信頼ができる医療機関・製品を選ぶように心がけてください。

レチノール

レチノールは深いシワにより作用する、ビタミンAの1種です。
傷んだ肌に必要なコラーゲンを生成し、修復してくれる働きがあります。

もともとは美容皮膚科で使用される医薬品でしたが、化粧品として改良されました。

レチノールは刺激が強いため、少量を使用しながら肌に慣らしていく必要があります。

中には肌質に合わないという方もいて、A反応と言われる症状が現れることがあります。
A反応は「レチノイド反応」や「ビタミンA反応」とも呼ばれ、レチノールを塗布した後に肌の新陳代謝が急激に変化することで現れます。

症状としては、赤み・皮が剥ける・乾燥感などです。
一見悪い反応に思えますが、肌の新陳代謝が良くなることで起きる反応です。
新陳代謝が良くなることで肌のターンオーバーが、正常に機能しているということです。

そのためA反応が現れたとしても、今まで乱れていた肌のターンオーバーが整い始めたと前向きに考えてみてください。

ナイアシン

ナイアシンは深いシワを改善するために必要な成分の1つです。
肌のコラーゲンが減少した時にコラーゲンの生成を促す働きを持ちます。

また、ナイアシンは「シワ改善有効成分」として、日本の厚生労働省に承認されている成分でもあります。
さらに肌の炎症を抑える効果を持っているので、ニキビ予防にも効果的です。

ナイアシンは保湿効果もあることから、シワが現れる原因の一つである乾燥からも肌を守ってくれます。

敏感肌の方でも刺激が少ない成分なので、安心して使用することができるでしょう。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、水溶性と脂溶性の2つの性質を持つ成分です。

肌への浸透力がとても高く、使い続けることでハリを与えます。そのためシワ改善には効果的で大切な成分といえます。
また、エイジングケアにもビタミンC誘導体は、使用されています。

さらにコラーゲンの生成をサポートしてくれるので、深いシワがある方にはとても有効的な成分です。

ヒアルロン酸

深いシワを改善するには、ヒアルロン酸もとても大切な成分です。

真皮の中にある繊維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸を生成する部分です。
古くなった成分を分解処理する働きもあるため、とても重要な成分の1つです。

ヒアルロン酸の質量の約6,000倍の水分を引きつけてくれます。
そして引きつけた水分を膨張させる性質があるので、シワ部分に注入することでハリを作ります。

真皮から肌を持ち上げることで、深いシワを目立たなくすることができます。

シワを改善する方法

シワを改善する方法

シワ改善クリームなど市販薬

すでにあるシワを完全に消すことはあまり期待できませんが、新たにできる可能性があるシワ・深いシワを防ぐことは可能です。
「今あるシワが消えないなら…」といって、日々のケアを怠ると肌の乾燥が悪化しさらに深いシワが増えてしまいます。
そうならないためにも、保湿をすることは続けるようにしましょう。

ただし、シワ改善クリームなどの市販薬で、完全にシワをなくすことは難しいです。
市販薬の作用は表皮の角質層までと、薬事法で決められているためです。

シワ改善マッサージ

シワ改善マッサージも残念ながら市販薬同様、シワをなくすまでの効果は期待できません。

さらに間違ったマッサージ方法を続けていると、逆効果になり新たなシワを作ってしまう可能性もあります。

そうならないためにもマッサージをするより、気になる部位の筋力をあげてたるみを改善したり表情の癖を改善する方がおすすめです。
また、肌の乾燥を防ぐことも忘れてはいけません。

深いシワの改善は多少なりとも、期待できるでしょう。

美容医療を活用する

シワを改善する方法として最も有効的な方法は、美容医療を活用するということです。

美容医療では古い角質を取り除き、コラーゲンの生成を促すピーリングやヒアルロン酸を気になるシワ部分に注入する治療など幅広くあります。

また、クリニックにはシワやアンチエイジングケアのプロが在籍しているので、間違った方法を続けてシワが増えてしまうより安心です。

シワをより効果的に解消したい方には、とてもおすすめの方法といえます。

シワ改善のために行くのは皮膚科?美容外科?美容皮膚科?

シワ改善のために行くのは皮膚科?美容外科?美容皮膚科?

シワ改善のために来院するのであれば、皮膚科はあまりおすすめしません。

一般的な皮膚科の場合、美容目的として診療をしていないためです。

仮に診察を受けクリームや内服薬を処方してもらえたとしても、実際にご自身の肌質に合うか・効果を期待できるかは一概に伝えることが難しいです。

その点で美容外科や美容皮膚科では、美容を目的とした治療を受けることができるのでレーザー治療や美容注射を受けることができます。

特に美容皮膚科であれば肌に特化した美容医療を行なっているため、肌再生などの最先端美容医療で根本治療を受けることができます。

少しでも早く・確実に効果を得たいという方は、ぜひ美容皮膚科でシワの治療をすることをおすすめします。

フォーシズンズ美容皮膚科でできるシワ対策

フォーシズンズ美容皮膚科でできるシワ対策

フォーシーズンズ美容皮膚科では、下記のようなシワ対策を受けることができます。

シワの種類 治療方法
真皮性シワ 幹細胞治療/PRP皮膚再生療法/ACRS療法/ヒアルロン酸/ボトックス注射
表情シワ 幹細胞治療/PRP皮膚再生療法/ACRS療法/ボトックス注射
たるみジワ 幹細胞治療/PRP皮膚再生療法/ACRS療法/ボトックス注射/水玉リフティング
その他のシワ 幹細胞治療/PRP皮膚再生療法/ACRS療法/水光注射/メディカルエステ

他にもヒアルロン酸注射や手元の肌再生医療など、患者様に合わせたシワ対策治療を受けることができます。

シワの種類やどこの部位のシワが気になるかによって、治療法が異なります。

カウンセリングを受けてからどのような治療法が最適かを、相談してより良い治療を受けるようにしましょう。

フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックはこちら

幹細胞治療

幹細胞治療とは、自身の細胞を採取し培養し、その培養した細胞を、シワやたるみが気になる部位へ注入する治療法です。

シワの改善はもちろん、肌のハリやたるみの改善やリフトアップをすることで小顔効果など見た目の若返りが叶うでしょう。

また、自身の細胞を利用して治療を進めるので、副作用も起こりにくいです。

ゆっくりと時間をかけて肌に必要な成分の生成を促し、自然なエイジングケアを受けることができます。

幹細胞治療はこちら

PRP皮膚再生療法

PRP皮膚再生治療法は、自己治癒力の高いPRPという血漿成分を注入します。
そうすることで皮膚の再生力・成長因子を増やし、肌のアンチエイジングを促す治療法です。

肌にあるシワやしたるみ・毛穴などを、傷とみなし、自身の細胞が分裂をして治療してくれるというイメージです。

元気になった細胞が増えていくので半永久的とも言える治療で、加齢のスピードも遅くなります。

また、ハイクオリティーな血小板グループのみを使用するので、しこりや腫れ・変形といった心配もありません。

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ACRS療法(肌再生治療)

ACRS治療法(肌再生治療)は、自身の血液から成長因子と抗炎症性サイトカインという成分を増やし抽出した血清を、皮膚に注入します。
そうすることで加齢の症状を遅らせながら肌の炎症を抑え、成長因子がシワを改善し美肌にしてくれます。

加齢と共に減少する成長因子を自身から採取し使用することで、自然なシワ改善治療を受けることができます。

シワ改善やたるみ・ハリアップに効果的な治療法です。他にも、毛穴開きやニキビ跡・肌質改善も期待ができます。

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PRPまぶた特殊針注入法

目元の小ジワが気になる方におすすめなのが、PRPまぶた特殊針注入法です。

まずは採血をし、血液中の血小板をより多く含んでいる血漿成分を濃縮・調節した成分を用意します。そして改善したい目元へ注入することで、シワやたるみの改善が期待できます。

短く微細な3本の特殊なハリを使用して成分を注入するので、痛みも少なく広範囲に注入が可能です。
極細の針なので注射後は、ほとんど残りません。

目元のたるみが原因で小ジワができていたり、疲れ目に見えるシワが気になる方に最適な治療法です。

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ヒアルロン酸

ヒアルロン酸はさまざまな美容効果がありますが、シワ解消にもおすすめの治療法です。

肌のハリにはもちろん潤いを保つ働きがあるので、乾燥が原因で増えるシワにとってヒアルロン酸は大切な成分です。

ヒアルロン酸は年齢と共に減少していきますが、美容医療でヒアルロン酸を補うことで肌のハリ・潤いを保つことができます。
肌再生治療にもなるので半永久的な治療としても、ヒアルロン酸治療はおすすめです。

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ボトックス

ボトックスは、筋肉の緊張によって作られたシワをボトックスを注入することで、リラックスさせシワ改善を行う治療法です。
ボトックス中には、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質成分があり、筋肉の緊張を和らげる効果があります。

そのボトックスの効果を利用し、眉間や目尻・額にできやすい表情ジワや小ジワの改善が期待できます。

また、乾燥の原因にもなる汗の分泌を大幅に減らす効果もあるので、おすすめなシワ改善治療の1つです。

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この記事の監修医師
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック神戸院 院長
脇田尚子 先生
  • 過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。

    ▼勤務経験
    神戸大学病院皮膚科
    神戸西市民病院皮膚科
    兵庫県立加古川医療センター皮膚科
    東神戸病院皮膚科
    フォーシーズンズ美容皮膚科

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