『クレーター肌』の原因と予防策は?重度の場合はクリニックに相談が必要!

ニキビ跡
ニキビ跡

「クレーター肌」の原因や予防策についてご紹介します。

クレーター肌はやや老けた印象を与えてしまうため、悩んでいる方が多くいらっしゃいます。

クレーター肌とは、毛穴やその周辺が凹凸になる症状です。

「クレーター」とは、医学的には「陥凹性瘢痕(かんおうせいはんこん)」と呼ばれています。

ニキビ跡や炎症が原因で肌が凸凹になり、自己処理では改善が難しいとされています。重度のクレーター肌についても解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

クレーター肌の原因

クレーター肌の原因

クレーター肌とは、毛穴の周辺の組織が破壊され、肌が修復される過程でコラーゲンが大量に生成されることで起こるものです。

コラーゲン生成が過剰になると肌内部で癒着が発生し、結果として肌が凸凹のクレーター状に見えます。

ここでは、クレーター肌の主な原因について詳しく説明します。

炎症を起こしたニキビを放置

炎症を起こしたニキビを放置することは、クレーター肌の原因になります。

ニキビが炎症を起こすと、皮膚の深層である真皮層にまでダメージが及びます。

深いダメージが修復されずに残ると、肌表面にくぼみが生じ、クレーター状の痕になってしまいます。

ニキビをつぶしたり、いじったりすると炎症が悪化しやすくなり、結果、真皮層のコラーゲンやエラスチンが破壊され、完全に修復されないまま痕跡が残るのです。

ニキビができてもあまり触らずに優しく洗顔をして炎症を抑えることを意識しましょう。

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肌の弾力を保つ成分の減少

肌の弾力を保つ成分であるコラーゲンやエラスチンが減少することも、肌の弾力が失われてクレーター肌の原因となります。

これらの成分が不足すると肌がたるみやすくなり、毛穴が目立ちやすくなります。

加齢や紫外線の影響によりコラーゲンやエラスチンの生成が減少すると、毛穴が広がりやすくなるからです。

これにより、毛穴がクレーター状に見えることがあります。

紫外線対策を行ったり、抗酸化物質を含むスキンケア製品を使用したりすることで、肌の弾力を維持してクレーター肌を予防することが可能です。

乾燥によるバリア機能の低下

肌の乾燥も、クレーター肌の原因の一つです。

乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部の刺激に対して敏感になります。

この状態が続くと、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れて古い角質が蓄積しやすくなってしまいます。

結果、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビや炎症の発生の原因に。

乾燥を防ぐためには、保湿ケアを行いましょう。保湿剤を使って肌の水分を保つことで、バリア機能を維持し、クレーター肌の予防が可能です。

また、乾燥を防ぐためには、室内の湿度を保つことや、水分摂取も重要です。

セルフケアでは改善が難しいクレーター

セルフケアでは改善が難しいクレーター

クレーター肌の中には、セルフケアでは改善が難しい場合があります。

深いクレーターや広範囲に広がるクレーターは、セルフケアだけでは効果が十分に得られません。

このような状態になってしまうと、医療機関での治療が必要になる場合があります。

ここでは、セルフケアでは改善が難しいクレーター肌の具体的な特徴について説明します。

肌の表面だけでなく真皮層までダメージを受けている場合

クレーターが肌の表面だけでなく真皮層まで深くダメージを受けている場合、セルフケアでの改善は困難です。

真皮層は肌の基盤を構成する部分で、ここが損傷する自分で修復する能力が大きく低下します。

例えば、深いニキビ跡や外傷による深い傷が原因で真皮層が破壊されている場合、一般的なスキンケアでは、十分な効果を得ることができません。

このような深いダメージには、レーザー治療やピーリング、マイクロニードリングなどの専門的な治療が必要となります。

専門の美容皮膚科で治療を受けることで、セルフケアよりも早くクレーター肌を改善することができます。

セルフケアではコラーゲンの生成ができないほど深い場合

深いクレーターは、セルフケアでは新しいコラーゲンの生成が難しい状態です。

クレーターが深いほど肌の再生能力が限界に達しているため、スキンケアでは十分な効果が得られません。

また、セルフケアだけでは、加齢や紫外線の影響でコラーゲンの生成が減少してしまうことを防げません。

深いクレーターには、レーザー治療PRP療法(自己血小板リッチプラズマ注射)などがおすすめです。

治療を行うと、コラーゲン生成を促進し、肌の再生をサポートする効果が期待できます。

専門の美容皮膚科での治療を受けることで、深いクレーターを改善し、滑らかな肌を取り戻すことが可能です。

重度の「クレーター肌」の状態とは

重度の「クレーター肌」の状態とは

重度のクレーター肌は、見た目にも触感にも特徴があり、生活に影響を及ぼすことがあります。

このようなクレーター肌は、いつものスキンケアを続けるのではなく、専門的な治療をして早く治すことがおすすめです。

ここでは、重度のクレーター肌の状態についてご紹介します。

凹みが深い・指で触るとはっきりわかるクレーター

重度のクレーター肌は凹みが深く、指で触れると凹凸がはっきりとわかる状態です。

深いクレーターは、真皮層にまでダメージが及んでいるため、コラーゲンやエラスチンの再生が自力では難しく、レーザー治療マイクロニードリングなどの医療的なアプローチが必要になることがあります。

肌の表面を触ってみてハッキリとしたクレーターの凹凸感を感じる場合は、早めに医療機関に相談するようにしましょう。

顔全体・広範囲のクレーター

重度のクレーター肌は、クレーターが顔全体に広範囲に広がっている状態のことです。

ニキビができやすい頬だけでなく、額、顎などにもクレーターが集中している場合、見た目にも大きな影響を及ぼします。

広範囲にクレーターがある場合は、一つの治療法では効果が十分に得られないことも。

そのため、複数の治療法を組み合わせることも考えられます。

例えば、レーザー治療に加えて、ピーリングやPRP療法などを併用することで、徐々に改善が見られる場合があります。

重度の場合でも改善できる可能性があるため、悩んでいる方はまずご相談ください。

長い間放置された古いクレーター

長い間放置された古いクレーターも、重度のクレーター肌といえます。

時間が経過するほど、クレーターは硬化してしまうため、皮膚組織の再生がさらに困難になります。

古いクレーターはセルフケアでは効果がほとんど見られないため、専門的な治療が必要です。

レーザー治療やダーマローラーなど、肌の再生を促進する治療が効果的ですが、何回かの施術が必要になることがあります。

長い間クレーターを放置してしまって諦めている方も多いかもしれませんが、治療によって改善が見込めるため、まずは相談から始めてみましょう。

「クレーター肌」の予防策

「クレーター肌」の予防策

クレーター肌を予防するためには、日常生活の中で予防を行うことが重要です。

正しいスキンケアと規則正しい生活習慣を心がけることでニキビや炎症を防ぎ、キレイな肌を維持することができます。ここでは、クレーター肌の予防策についてご紹介します。

バランスの取れた食事をとる

クレーター肌を予防するためは、バランスの取れた食事を意識しましょう。

おすすめの栄養素は以下のとおりです。

・ビタミンB群…皮膚の代謝を促進
・ビタミンC…抗酸化作用を持つ
・亜鉛…肌の修復を助ける

緑黄色野菜や果物、ナッツ類、全粒穀物、魚介類などがおすすめです。

一方で、ニキビの原因となる以下の栄養素は避けましょう。

・糖質
・脂質

質の高い睡眠をとる(毎日7~8時間)

毎日7~8時間の質の高い睡眠をとることも、クレーター肌の予防策としておすすめです。

睡眠不足になるとホルモンバランスが崩れるため、皮脂の分泌が増えてニキビの発生を促進します。

十分な睡眠をとると肌の新陳代謝が正しく機能し、健康な肌を維持することができます。

また、睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、肌の修復や再生が促されます。

これによりニキビができにくくなり、肌の質感が改善されることが期待できます。

就寝前はスマホなどのデバイスの使用を控えて睡眠の質を高めることが大切です。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めないことも、クレーター肌の予防策として重要です。

ストレスは、皮脂分泌を促してニキビを悪化させる原因となることがあります。

趣味やリラックスする時間を設けて、自分に合ったストレス解消を行うことがおすすめです。

また、ストレス解消方法として規則正しい生活十分な睡眠も必要です。

ストレスに向き合って、できるだけ解消するようにしましょう。

刺激となるものを避ける

肌の刺激をなるものを避けることも、予防策の一つです。

自分の肌に合わない化粧品や洗顔料を使用すると、肌の状態が悪化してしまうことがあります。

アルコールや香料、合成界面活性剤を含む化粧品アイテムは、敏感肌には強い刺激となってあらわれることがあります。

また、頻繁なスクラブピーリングを行うことも、肌を傷つけることがあるため注意が必要です。

自分の肌に合った優しい成分のスキンケアアイテムを選び、正しい使い方で使用することが大切です。

重度の「クレーター肌」についてよくある質問

重度の「クレーター肌」についてよくある質問

重度のクレーター肌になると、さまざまなことに悩んでしまうでしょう。

ここでは、よくある質問をご紹介します。

クレーターはどのくらいの深さまでなら治せますか?

クレーターやニキビ跡の治療は、基底層から真皮にかけてアプローチすることが効果的です。

治療では、1.5~2.0㎜の深さまで行うことが推奨されています。

クレーターは、ニキビなどの炎症が進行し、毛穴の壁が破壊されて広がった跡であるため、クレーターの下までアプローチしてコラーゲンの生成を促すことが必要です。

そのため、表皮だけでなく真皮層にまでアプローチする必要があり、レーザー治療やマイクロニードリングなどの施術が提案されます。

治療を行うことで肌の弾力が回復し、クレーターの深さが浅くなることが期待されます。

クレーターは一生治らないのですか?

クレーターは、炎症によって肌内部の組織が破壊され、凹凸が残る状態です。

一度クレーターが形成されると、完全に元の状態に戻ることは難しいとされていますが、治療を行うことで目立たなくしたり改善したりすることが可能です。

治療ではレーザー治療やピーリング、PRP療法など、さまざまな治療法が提供されています。

これらの治療法によって肌の再生を促進し、クレーターを目立たなくする効果が期待できます。

毎日のスキンケアと医療機関での治療によって改善を目指すことが可能なので、クレーターが一生治らないと諦めずに、まずは専門家に相談することから始めてみましょう。

クレーターはセルフケアで治りますか?

クレーター状のニキビ跡は、セルフケアだけで完全に治すことは難しいとされています。

クレーターが形成されると、すでに肌の深層部までダメージが及んでいると考えられるため、いつものスキンケアでは十分な効果が得られません。

しかし、日々のスキンケアにレチノールビタミンCを取り入れることで肌のターンオーバーを促し、ハリを持たせることは可能です。

クレーターによる見た目の変化を若干改善することはできますが、根本的な解決を期待することは難しいでしょう。

やはり、深いクレーターの改善にはセルフケアだけでなく治療を行うことがおすすめです。

「クレーター肌」になったらフォーシーズンズ美容皮膚科に相談

クレーター肌は、専門家による治療で改善を目指せます。

ここでは、フォーシーズンズ美容皮膚科で行っている治療法についてご紹介します。

ACRS(自己血サイトカインリッチ)療法

ACRS療法は、患者さま自身の血液から抽出した成長因子と抗炎症性サイトカインを使用する、先進的な皮膚再生治療です。

クレーター肌やニキビ跡の改善、肌のハリや弾力を取り戻したい方におすすめです。

また、毛穴の引き締めやシワ・たるみの軽減、透明感のある美肌を目指せる効果が期待できます。

ACRS療法は炎症を抑えながら肌細胞の再生力を高め、活性化する効果があるとされています。

患者さまの血液から特定の成分を濃縮し、その血清を肌に注入することで、自然なエイジングケアとクレーター肌の改善が期待できます。

肌細胞の減少に着目し、老化の原因となるシワやたるみを改善するため、ナチュラルな美しさを取り戻すことが可能です。
ACRS療法はこちら

PRP皮膚再生療法

PRP皮膚再生療法は、自己の血液を利用した自然なアンチエイジング治療法です。

PRP(多血小板血漿)は、組織再生を促進するサイトカインを多く含んでおり、自己治癒力の向上が期待できます。

クレーター肌の改善や毛穴の引き締め、シワやたるみの減少が期待できます。

PRPを真皮層に注入することで線維芽細胞を活性化させ、肌の再生を促進します。

化学成分を使用せずに純粋な自己血小板のみを用いるため、自然な美肌効果が得られ、若々しい肌質へと導きます。

PRP療法はリスクが少ないため、長期的な美容効果を求める方にもおすすめです。

PRP皮膚再生療法はこちら

幹細胞治療

幹細胞治療は患者さま自身の肌細胞を利用して、肌の若返りと再生を促す治療法です。

顔全体の引き締めや毛穴の改善、クレーター肌の修復、シワやたるみの軽減など、さまざまな肌トラブルに対応しています。

抽出した肌細胞を培養して問題のある部分に移植することで、細胞レベルでの肌質の改善と再生が期待できます。

幹細胞治療は、自然なエイジングケアを求める方や、老化による肌の変化に対抗したい方に非常におすすめです。

幹細胞治療はこちら

クレーター肌は、セルフケアでの改善は難しいですが、専門家による治療を受けることで改善を目指すことができます。

現在、セルフケアでは改善が見られない方は、ぜひフォーシーズンズ美容皮膚科にご相談ください。

フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックはこちら

この記事の監修医師
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック神戸院 院長
脇田尚子 先生
  • 過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。

    ▼勤務経験
    神戸大学病院皮膚科
    神戸西市民病院皮膚科
    兵庫県立加古川医療センター皮膚科
    東神戸病院皮膚科
    フォーシーズンズ美容皮膚科

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