鼻ニキビの原因や種類を始め、普段から実行できるニキビ跡を改善するセルフケア方法などを詳しく解説します。
鼻ニキビは顔の中でも特に目立つ場所で、できてしまうとどうしても人目が気になってしまいますよね。更にできてしまったニキビがニキビ跡として残ってしまうと、なかなか消えず改善方法が分からい方も多いかと思います。
一概に鼻のニキビ跡といってもいくつか種類があり、人によって原因も異なる為、自分にあった対策やニキビ跡を少しでも改善するための心掛けが必要です。
鼻のニキビ跡の原因
鼻のニキビ跡がずっと残っており改善したいと思っているけど、そもそも何が原因なのか分からない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?人によってニキビ跡の原因は異なり、その中でも大きく分けて、ニキビが悪化したことによるニキビ跡と色素沈着が原因のニキビ跡の2種類があります。
それぞれの原因を詳しく解説するので、自分はどちらの原因が考えられるのか参考にしてみてくださいね。
炎症や赤みを起こしたニキビが悪化
鼻のニキビ跡ができる原因として、炎症や赤みを起こしたニキビが悪化し、その後しつこいニキビ跡として残ってしまうことがあります。この場合ニキビの炎症を抑える為に毛細血管が拡張することで、ニキビがよくなった後も赤みが続くのが特徴です。
まず、ニキビができると毛穴が詰まり、そこにアクネ菌が繁殖することで皮膚が分解され皮脂腺に炎症を起こし赤みが生じます。
皮脂腺の炎症や赤みが続くことで皮膚が損傷を受けやすくなり、放っておくことでどんどん悪化し、最終的にニキビがなくなっても赤みのあるニキビ跡として残ってしまいます。
炎症が軽度の場合、赤みは時間の経過と共に徐々に薄くなっていきますが、炎症がひどく毛細血管の深くまで影響が及んでいた場合長い期間赤みが続く可能性が高いです。
メラニン色素が色素沈着
鼻のニキビ跡の原因として、メラニン色素が生成され色素沈着が起こることも挙げられます。この場合、ニキビによって起きた炎症から皮膚を守るためにメラニン色素を生成し、色素沈着を起こして紫色のニキビ跡として残るのが特徴です。
炎症後の皮膚は非常に敏感で、紫外線にさらされるとメラニンの生成がさらに促進され、色素沈着が悪化します。
また、ニキビを無理に潰したり、引っかいたりすることで皮膚が損傷し、正常な皮膚再生が妨げられ色素沈着が長時間にわたって残る可能性も高いです。
ニキビの炎症による色素沈着をなるべく短い期間で改善するためには、ニキビが治った後の紫外線対策や丁寧なケアが大切です。
鼻のニキビ跡の種類
鼻のニキビ跡といっても、その種類は様々でそれぞれ特徴が異なります。大きく分けて以下の3種類があり、原因やタイプが異なるので自分はどの種類に当てはまるのか把握しておきましょう。
- 凹み・クレーター
- 赤み
- 色素沈着
どの種類のニキビ跡なのかによって行う治療法も異なりますので、今後ニキビ跡の治療を考えている方はぜひご参考ください。
ニキビ跡①凹み・クレーター
ニキビ跡の凹みやクレーターは、ニキビの炎症が皮膚の深部にまで達し、皮膚組織が損傷された結果として生じることが多いです。
ニキビの炎症を繰り返すことによって皮膚の再生能力が追いつかず、コラーゲンの不足や異常な再生が原因となり、皮膚に凹凸をもたらします。
ニキビ跡の凹みやクレーターは皮膚の深部で起こることや皮膚の構造に影響をもたらしているため、改善に時間がかかりやすく、他のニキビ跡のタイプに比べて治療も難しいです。
また、ニキビを無理につぶしたり触ったりすることで更に皮膚を損傷させる可能性もあるので、正しい治療法や普段のケアが大切です。
ニキビ跡②赤み
ニキビ跡の赤みは、炎症によって拡張した毛細血管が原因であり、特に鼻の周りに多く見られます。
炎症や皮膚の損傷、皮膚の薄さなどが原因で赤みへと繋がるため何が原因で炎症を起こし赤みを引き起こしているのか把握しておく必要があります。
たとえば、ニキビが炎症を起こすと毛細血管が拡張し、血流が増加します。これが赤みの原因となります。
他にも、ニキビを無理に潰したり、頻繁に触ったりすると皮膚が損傷し赤みが長引くことがあり、特に鼻の周りは皮膚が薄く毛細血管が表面に近いため、赤みが目立ちやすくなります。
ニキビ跡③色素沈着
ニキビ跡の色素沈着は、炎症後に皮膚に残る色素の変化を指します。これは「炎症後色素沈着」と呼ばれ、ニキビが治った後に皮膚にダークスポットやシミのような色の変化として残ることがあります。
ニキビの炎症によってメラニンが増加し皮膚に沈着することで色素沈着が生じたり、ニキビを潰すや引っ搔くといった外からのダメージでも色素沈着を悪化させる可能性があります。
また、ニキビで炎症がある皮膚に紫外線が当たることでも色素沈着を悪化させる可能性があるので、外出時には注意が必要です。
鼻のニキビ跡を残さないための対策
鼻のニキビ跡を残さないためには、ニキビができてからの適切なケアはもちろん、ニキビができる前から予防をしておくことも重要です。まず何から対策すればいいのか分からないという方は、今回紹介する3つの対策をまず実践してみましょう。
ニキビを触ったりつぶしたりしない
ニキビができても、ニキビ跡を残さないために、ニキビを触ったり無理に潰したりしないようにするのが大切です。どうしても気になって触ってしまう気持ちは分かりますが、触ることで手についた雑菌が付着し更に炎症を起こしてしまいます。
また、ニキビによる腫れがひどい場合に潰してしまった方が早く治るのでは?と勘違いする方もいますが、それは間違いです。炎症を悪化させないためにも、刺激を与えることなく慎重に扱いましょう。
肌のターンオーバーを促す生活習慣を心がける
ニキビ跡を未然に防ぐために、肌のターンオーバーを促す生活習慣を心がけることも大切です。生活習慣でまず心がけるのは「睡眠」「食事」「運動」の3つであり、バランスの取れた食事や十分な睡眠、そして適度な運動を行うことでニキビができにくい体を作りましょう。
良い生活習慣はニキビを防ぐだけではなく、健康な体作りためにも非常に重要です。
正しい洗顔方法や紫外線対策を行う
ニキビ跡を残さないためには、普段からの正しい洗顔や紫外線対策を行うことが大切です。洗顔を行っていても誤った洗顔方法だったり不十分な紫外線対策だと効果が薄いので、適切な対策を行いましょう。
洗顔はできるだけ低刺激の肌に優しい洗顔料を選び、ごしごし洗わず優しく洗うのがポイントです。また、外出する際はSPFが高い日焼け止めを使用し、日焼け止めの他に帽子や日傘を使用するなどして対策を徹底しましょう。
鼻のニキビ跡を改善するセルフケア
鼻のニキビ跡を改善するために、まずできることはないかと考えても何をすればいいのか分からないですよね。そこでここからは、普段からできる4つのセルフケア方法をご紹介。どれも自分で簡単に心がけられるものなので、ぜひご参考ください。
生活習慣を見直す
鼻のニキビ跡を改善するためには、まず生活習慣の見直しが大切です。生活習慣の中でも「睡眠」「食事」「運動」を心がけることで健康な体作りにも役立ちます。
例えば食事は抗酸化物質を含む果物や野菜、魚などを取り入れバランスの食事をとることでニキビ跡の改善に繋がります。また、十分な睡眠で肌の再生を促し、適切な運動をしてニキビを作らない丈夫な体作りも行いましょう。
また、ストレスもニキビの原因に繋がります。無理な仕事や勉強などはできるだけ避け、無理がないように過ごしましょう。
紫外線対策をする
ニキビ跡を改善するためには、紫外線対策が非常に重要です。紫外線は色素沈着や炎症後の皮膚の赤みを悪化させる原因となります。
外出する際はSPFが高い日焼け止めを使用し、約2時間おきくらいに塗りなおしをしましょう。汗をかいたり水に触れたりした後は、2時間よりも更に頻繁に塗り直します。また日焼け止めの他にサングラスや帽子、日傘などのアイテムを使って物理的に遮光を行うのも大切です。
他にも外出する際はできるだけ紫外線が強い日中は避け、早朝や夕方に出かけるなど心がけて紫外線を浴びない生活を送るのが有効です。
バランスの良い食事をする
ニキビ跡を改善するためには、バランスの取れた食事が重要です。偏った食事はニキビができやすい原因に繋がり、なかなか改善できない可能性があります。
たとえば皮膚の新陳代謝を促進し、健康な肌を保つビタミンAを多く含んだ食品や、コラーゲンの生成を助け、肌の修復を促進するビタミンⅭの食品を摂取するよう心掛けるのが有効です。
反対に精製された糖分や炭水化物の過剰摂取やトランス脂肪酸は肌に悪影響をもたらすため、注意が必要です。乳製品も一部の人にとってはニキビの原因となる可能性があるので、自分の体調を見ながら摂取するようにしましょう。
正しいスキンケアをする
ニキビ跡を改善するためには、正しいスキンケアが不可欠です。誤ったスキンケア方法だと、せっかく毎日行っていても効果を損ねてしまいます。適切なスキンケア方法で効果的にニキビ跡を改善しましょう。
洗顔の際は、肌に優しい洗顔料を選び優しく顔全体をマッサージするように洗い、ぬるま湯でしっかりすすぎます。この際に過度な摩擦は避け、肌に優しいタッチで行うようにしましょう。強くこすりすぎてしまうと逆にダメージを与えてしまう可能性があるので注意です。
また、洗顔後の保湿も重要で、肌のバリア機能を保つためにヒアルロン酸やセラミドを含む保湿剤を使用し、肌の水分を保ちます。油分が少ない製品を選びましょう。
クレータータイプは専門医に相談
ニキビ跡のクレータータイプは、一般的なセルフケアでは完全に改善するのが難しい場合があります。そのため、専門医(皮膚科医)に相談することが重要です。万が一いつまでも放っておくと治療が難しくなる場合があるので、悩んでいるのであればすぐに専門医の診断を受けましょう。
クレータータイプを専門医に相談する理由としては、診断の正確さや安全性の高さが挙げられます。クレータータイプは凹凸の深さが炎症度合いによって異なるため、クレーターのタイプや深さ、肌質を正確に診断し、それに基づいて患者に合った治療法を提案してくれます。
また、専門医の下で行われる治療は安全であり、感染症や副作用のリスクを最小限に抑えて行われるので安心して治療を受けることができます。
鼻のニキビ跡はフォーシーズンズ美容皮膚科に相談
鼻のニキビ跡で悩んでいる方は、フォーシーズンズ美容皮膚科に一度相談してみるのがおすすめです。
「自分でできるケアをやっているけどなかなか治らない…」という方も「まず一度話だけでも聞いてみたい!」という方も一度フォーシーズンズ美容皮膚科に相談してみてはいかがでしょうか。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、患者さん一人一人に合わせて丁寧に症状のヒアリングを行い、治療法を提案します。鼻のニキビ跡治療もいくつかの治療法の中から状態に合わせて提案してくれるので、安心して治療を受けられます。
肌再生治療(幹細胞治療・PRP皮膚再生療法・ACRS療法)
フォーシーズンズ美容皮膚科では、肌再生治療として幹細胞治療、PRP皮膚再生療法、ACRS療法を提供しています。これらの治療法は肌の再生を促進し、ニキビ跡の改善に効果的です。幹細胞治療は、自分の体から採取した幹細胞を利用して肌の再生を促進し、ダメージを受けた組織の修復を助けます。
ACRS療法は、自分の血液から採取したサイトカインを皮膚に注入する方法です。サイトカインは細胞間のシグナル伝達を担うタンパク質で、組織の修復と再生を促進し、PRP療法は、自分の血液から抽出した血小板を皮膚に注入する治療法で皮膚の再生を促進します。
LDM-MED 高密度超音波治療 水玉リフティング
フォーシーズンズ美容皮膚科で提供しているLDM-MEDとは、高密度超音波を使用して皮膚の深部に働きかける治療法です。この技術は皮膚の再生を促進し、コラーゲン生成を刺激することで、肌の引き締めやリフトアップ効果を得ることができます。
治療のメカニズムとしては、高密度超音波で1秒間に1000回以上の高速振動を皮膚に与え、皮膚内部の細胞に微細なマッサージ効果をもたらします。そして水玉リフティングで超音波とともに特別なジェルを使用し、皮膚の水分保持能力を高めます。これにより肌の水分量が増加し、ハリと弾力が向上します。
内服薬と外用薬
フォーシーズンズ美容皮膚科では、内服薬と外用薬でのニキビ跡治療も行っています。病院での治療に加えて内服薬や外用薬も使用することで、よりニキビ跡の改善が期待できます。
また、フォーシーズンズ美容皮膚科では患者の肌状態やニキビ跡のタイプに応じて、内服薬と外用薬を組み合わせた治療を行うので患者さん一人一人にあった効果が望めます。
治療効果を最大化するために、定期的なフォローアップと患者教育も実施しているので安心して治療に臨むことができる環境もあります。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科