おしりのニキビ跡やブツブツの原因や対策・消す方法について紹介します。
おしりにニキビができると、座るたびに痛みを感じたり、ニキビ跡として残ると見た目に影響するためできれば作りたくないものです。
日常生活の中で普通にしている行動が、実はおしりのニキビ跡を悪化させる原因になっていることもあります。
おしりのニキビ跡が残る原因
おしりにできたニキビは、座ると痛みを感じたり下着や水着を着た時に目立ったりするため、ストレスに感じるでしょう。
また、おしりは汗で蒸れやすく、一度ニキビができると治りにくい特徴があります。
このように、ニキビができるストレスに加え、治りにくいことに対してもストレスに感じるため、徐々にストレスが積み重なっていくジレンマに陥ることも。
ここでは、おしりにニキビ跡が残る原因についてご紹介します。
常に下着や椅子などの摩擦や刺激
おしりのニキビは、常に下着や椅子との接触によって摩擦や刺激を受けてしまいます。
この摩擦による刺激が繰り返されることはニキビを悪化させる原因の一つで、炎症がひどくなることで跡が残りやすくなります。
デスクワークなどで長時間座り続けている方や、締め付けが強い下着を着用している方は特に注意が必要です。
皮膚に負担をかけ、毛穴の詰まりや皮膚の損傷を引き起こすことがあります。
また、刺激によって肌のバリア機能が低下するためニキビの治りが遅くなり、ニキビ跡が残りやすくなります。
ニキビが炎症を起こしメラニンが発生し色素沈着する
おしりのニキビが炎症を起こすと、ダメージに反応してメラニン色素を過剰に生成するようになります。
本来、メラニンは肌を紫外線から守る役割を担っていますが、炎症が続くとメラニンが過剰に生成され、肌に沈着することで色素沈着を引き起こします。
ご紹介したようにおしりの皮膚は摩擦や刺激を受けやすいため炎症が長引きやすく、色素沈着も起こりやすい部位です。
色素沈着を放っておくと黒ずみが残り、ニキビ跡として長期間消えないことがあるため、早めに対処することがおすすめです。
おしりのニキビ跡の状態とは
おしりにできたニキビ跡は、放置すると残りやすくなります。
おしりの皮膚は下着などで摩擦や刺激を受けやすいため、他の部位よりも色素沈着や瘢痕(はんこん)となどの跡が残りやすいのが特徴です。
跡が残ってしまうと見た目に影響するだけでなく、痛みやかゆみを伴うこともあるため、おしりにニキビができた段階で早めに対処するようにしましょう。
炎症性色素沈着
おしりのニキビが炎症を起こすと、炎症が収まった後に色素沈着となって残ることがあります。
炎症が起こると肌がダメージを受け、メラニン色素が過剰に生成されます。これは肌に黒ずみや茶色い斑点が残る状態です。
炎症性色素沈着は、ニキビが治った後も長期間にわたり残ってしまうことに加え、その間もおしりの皮膚は摩擦や刺激を受けるため、色素沈着がより深刻になる場合があります。
早めにケアをしないと長引いてしまい、完全に消えるまでに時間がかかることが多いとされています。
盛り上がり(ケロイド、肥厚性瘢痕)
おしりのニキビ跡は、ケロイドや肥厚性瘢痕といった盛り上がりが発生することがあります。
・肥厚性瘢痕…傷口の範囲内で皮膚が硬く厚くなる現象
ニキビの炎症が肌の深い部分に及び、皮膚組織が過剰に再生されることで形成されます。
どちらも目立ちやすく、痛みやかゆみを伴うことが特徴です。また、自然に治癒しにくいため、専門的な治療を受ける必要があります。
おしりのニキビ跡がひどい!悪化させる原因
おしりにできたニキビは放置すると悪化してニキビ跡として残る原因になります。
また、日常生活の中でついついしてしまう動作が悪化させる原因になることがあります。
ここでは、おしりのニキビを悪化させる原因についてご紹介します。
座る時間が長くお尻が蒸れる
長時間座り続けることで、お尻は蒸れやすくなり、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖しやすくなります。
アクネ菌は嫌気性菌といって、酸素が少ない環境で活発に活動できる菌です。
座っているとお尻周辺の通気性が悪くなって汗や皮脂がこもりやすくなるため、アクネ菌が増殖しやすい環境が作られます。
これによりニキビが悪化しやすく、炎症を引き起こしやすくなるため、座る時間が長い方は注意しましょう。
座る姿勢が続くことでお尻の毛穴の角化が進む
また、座る姿勢が続くと、お尻の毛穴の角化が進むと言われています。
角化とは、皮膚表面の角質層がとても厚く堅くなる状態のことです。
角化が進行すると毛穴が詰まりやすくなり、そこに皮脂や汚れが蓄積されるため、ニキビができやすい状態に。
さらに、角化した毛穴は外部からの刺激に敏感になり、炎症を起こしやすくなるため、ニキビが悪化するリスクが高まります。
仕事などで座りっぱなしの生活をしている方は、立ち上がるための短い休憩を入れることがおすすめです。
下着やボトムスの密着による蒸れや刺激
お尻に密着する下着やボトムスは、蒸れやすい環境を作り出すため、皮膚に余計な刺激を与えることがあります。
通気性の悪い素材や締め付けが強い衣類は、お尻の皮膚に圧力をかけ、汗や皮脂が逃げにくくなるため、できるだけ避けましょう。
このような状況は、ニキビが発生しやすくなるだけでなく、既にできているニキビが悪化する原因になります。
ニキビは体内のトラブルだけでなく、このように衣類との相性も関係してくるため、衣類の素材や着用に注意して蒸れや刺激を最小限に抑えましょう。
おしりのニキビ・ニキビ跡がひどい事によるストレス
おしりにできたニキビやニキビ跡は、見た目だけでなく、日常生活においてストレスの原因になります。
実際にどんなストレスが考えられるのかご紹介します。
おしりにニキビができていると座ると痛い
おしりにニキビができると、座った時にニキビが直接圧迫されるため、痛みを感じることがあります。
硬い椅子に座った状態や長い時間座りっぱなしの状態が続くと痛みが気になる方もいるでしょう。
また、痛みの大きさによっては集中力が欠けたり仕事や勉強の進捗に影響を与えたりすることもあるでしょう。
さらには、痛みが続くと無意識に座り方を変えてしまうため、姿勢の歪みを招く可能性もあります。
不快感や痛みによるストレスは、心身の負担を大きくさせる原因になることがあります。
彼氏にみられるのが恥ずかしい…
おしりにニキビやニキビ跡があると、「パートナーに見られたらどうしよう…」という恥ずかしさを感じるでしょう。
パートナーは「気にならないから大丈夫だよ」、なんて言ってくれるけれど…そういう問題ではありませんよね。
このようにニキビやニキビ跡をパートナーに見られるのが恥ずかしいと感じる方はたくさんいます。
そのため、ニキビに気付いたら早めに対処して元の肌を目指しましょう。
おしりのセルフケアでニキビ跡を消す方法
おしりのニキビ跡を防ぐためには、毎日のセルフケアが欠かせません。
おしりは他の部位と比べて蒸れやすく、摩擦や刺激を受けやすいため、セルフケアを怠るとニキビ跡が残りやすくなります。
衣類の選び方や体の洗い方、生活習慣の見直しなど、簡単にできるセルフケア方法を取り入れることで対策が可能です。
衣類を調整する
おしりにニキビ跡を残さないためには、衣類の選び方を見直すことをしてみましょう。
・ジーンズ
・タイトなパンツ
【OK】
・スカート
・緩めのパンツ
ジーンズやタイトなパンツは、通気性が悪いため肌に摩擦や圧力が加わりやすくなります。
一方で、スカートや緩めのパンツは通気性が良く肌への負担が抑えられるため、おすすめです。
普段ジーンズやタイトなパンツを着用することが多い方は、イメージチェンジも兼ねてスカートや緩めのパンツに挑戦して、楽しくニキビ跡対策をしてみるのはいかがでしょうか?
石けんやシャンプーのすすぎ残しに気をつける
石けんやシャンプーのすすぎ残しも、ニキビやニキビ跡の原因です。
皮膚に残ったままになると毛穴が詰まり、炎症を引き起こすことがあります。
入浴時には、おしりについた泡をしっかりと洗い流しましょう。
また、髪の毛を洗った時に流れ落ちるシャンプーやリンスが背中やおしりに残ることがあります。
そのため、最後にもう一度頭からシャワーを浴びてすすぎを徹底することで洗い残しがなくなってニキビ跡の予防につながります。
定期的にピーリング剤を使う
おしりの肌は角質が溜まりやすく、毛穴が詰まりやすい部位です。そのため、定期的なピーリングケアを行いましょう。
ピーリング剤を使用することで、古い角質を取り除いて肌のターンオーバーを促進することができます。
毛穴の詰まりが解消されてニキビができにくい状態を保つことが可能です。
ピーリング剤は薬局やネットで1,000円程度で購入できるため、自宅で手軽に始められます。
ニキビができやすいと感じる方は、週に1~2回程度を目安に行いましょう。
肌を滑らかに保ち、ニキビの発生を予防する効果が期待できます。ピーリング後は肌が敏感になりやすいため、保湿ケアも忘れずに行いましょう。
生活習慣を見直す
おしりのニキビ跡を残さないためには、生活習慣の見直しも重要です。
具体的には次のような習慣がおすすめです。
・十分な睡眠
・適度な運動
・ストレスを溜めない
・乳製品や甘いものの過剰摂取は控える
上記はニキビ跡対策に限らず健康法として周知されていますが、現実にはなかなか難しいもの。
全部完璧にできなくても、どれか一つだけでも挑戦してみることで、ニキビ跡のない綺麗な肌が目指せます。
ニキビ跡の色素沈着や盛り上がり(ケロイド、肥厚性瘢痕)は早めに美容皮膚科に相談
おしりのニキビやニキビ跡を消す方法を紹介します。
放っておくと色素沈着や、黒ずみ、盛り上がりになり、改善に時間もお金もかかってしまうことになります。
今ニキビができている方は、早めの対処が必要です。
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックでは、ニキビからニキビ跡へと変化させないための施術をいくつか行っています。
一人ひとりの症状に合った施術によって、元の綺麗な肌を目指しましょう。
おしりのニキビが気になる方は、ぜひご相談ください。
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脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科