フェイスラインのたるみ始めのサインや原因を知ることで、どのような対策を取れるのかを解説しています。
フェイスラインのたるみは、歳を重ねることで徐々に現れてくる顔の悩みの一つで、一度たるみが現れると改善はなかなか難しく改善が難しいです。
また、自宅でできるケアや、より効果的な美容医療についてもまとめていますので、フェイスラインのたるみが気になり始めたら、早めの対策を試みるようにしましょう。
フェイスラインがたるむサイン
フェイスラインのたるみの主な原因は加齢ですが、たるみ出すサインがあります。
下記のサインが、フェイスラインや顔に出てきている方は、今後フェイスラインがたるんでくる可能性があるので、予防をおすすめします。
フェイスラインは一度たるんでしまうと、セルフケアでの改善は難しくなるので注意が必要です。
太っていないのに二重あごになってきた
太っていないのに二重あごになってきた方は、フェイスラインがたるんでくるサインが出ているかもしれません。
顔周りに脂肪がつくことで二重あごになることが多いですが、顎が小さい・首から顎までの距離が短いなど、生まれ持った骨格で年齢に関係なくたるんでくる場合があります。
もちろん、年齢と共に皮膚や脂肪を支える筋肉が衰えてくると、フェイスラインのたるみが現れやすいです。
顎関節の辺りが凹んできた
顎関節の周りが凹んでいるのは、フェイスラインがたるんでくるサインです。
顎の関節の周りが凹んでしまう原因は、いくつか考えられますが、顎関節がズレてしまうことで筋肉がひっぱれ、顎関節周りが凹みやすいです。
そうすると、凹んだ部分の皮膚や脂肪が、正しい位置で支えることができなくなり、フェイスラインのたるみのサインとして現れます。
また、顎関節症が原因で顎関節周りに負担がかかり、スムーズに開けられなくなると、うまく筋肉が使えず顎周りの筋肉が衰え、フェイスラインのたるみに繋がってしまいます。
ほうれい線が目立ってきた
ほうれい線が目立ってくると、すでにフェイスラインのたるみが進行してきていて、よりフェイスラインがたるんでくるサインなので注意が必要です。
頬の脂肪や皮膚が下がることで、ほうれい線がより深く強調され、そのままフェイスラインのたるみに大きく影響してきます。
ほうれい線が目立ってくることは、フェイスラインのたるみを予防・改善するためにも、悪化をさせることは避けたいサインの一つと言えます。
顔全体がむくんでいる
顔がむくんでいると、フェイスラインがぼやけ、フェイスラインのたるみができるサインとして現れることがあります。
むくみは、リンパの流れが滞り水分が顔に溜まってしまう状態で、これが続くと肌が伸びてフェイスラインのたるみを引き起こします。
また、老廃物が溜まりやすくなることから、肌の状態もあまり良い状態ではないと言えるため、フェイスラインのたるみの原因・サインとなってきます。
フェイスラインのたるみの原因
フェイスラインのたるみの原因は、年齢以外にも、さまざまな原因でフェイスラインはたるんできてしまいます。
中には、20代・30代でフェイスラインがたるんできてしまい、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
フェイスラインのたるみの原因を知ることで、予防や改善に繋がりますので、ぜひご自身の現状と照らし合わせてみてください。
肌のたるみ
肌のたるみは、フェイスラインのたるみに大きく関わる原因です。
肌がたるんでくる原因は、いくつか考えられます。
・紫外線ダメージ
・ハリや弾力の低下 など
筋肉の衰え
筋肉の衰えはフェイスラインのたるみが悪化してしまう原因です。
フェイスラインを美しく保つには、顔の筋肉・表情筋が重要な役割を果たしています。
しかし、年齢とともにこの筋肉が衰えると、皮膚や脂肪を支えきれなくなり、たるみが生じます。
日頃からあまり表情筋を動かさない方や顔まわりに脂肪がつきやすい方は、筋肉が衰えてくることで、肌がたるみフェイスラインのたるみに繋がってきます。
また、近年では、マスクの利用からさらに筋肉を動かさない方が増えて、表情筋の衰えに拍車がかかってしまいました。
顎や頬の筋肉が弱まることで、フェイスラインが緩み、輪郭がぼやけてくるでしょう。
皮下脂肪の増減
皮下脂肪の増減により、フェイスラインのたるみの原因と考えられます。
顔まわりに皮下脂肪がつきやすい方は、特に二重あごや頬のたるみが目立つので、皮下脂肪の増減によりフェイスラインがたるみやすいです。
減る場合:肌のハリが減少したるんでくる。皮膚が支えを失って垂れ下がる。
体重減少により脂肪が減ると皮膚が余ってたるみが生じたり、増加により皮下脂肪が顔について顔が大きく見えたり二重顎になりフェイスラインの崩れに繋がります。
顔のむくみ
顔のむくみがあると、老廃物が滞ることによりフェイスラインのたるみの原因になる可能性があります。
むくんでしまうと、血液やリンパの流れが悪くなることで、体の内側に不要なものが溜まり皮下脂肪の機能も低下していきます。
そうすると、皮膚が伸びてフェイスラインが緩みやすくなり、たるみが進行します。
塩分の摂取が多いとむくみやすくなるため、食生活にも気を配る必要があります。
また、運動不足や寝不足が原因で、体全体がむくんでくることでフェイスラインに影響してきます。
骨密度の低下
骨密度が低下してくると、骨が萎縮しフェイスラインがたるむ事があります。
骨の萎縮は、顔の土台となる部分が縮むことで、目元・鼻周りがくぼみ、顎が小さくなりフェイスラインがたるんできます。
また、加齢とともに骨密度が低下しやすくなり、顔の骨格が痩せたるんでくることもあります。
骨格が痩せてしまうと筋肉やじん帯・皮膚が下がってくるので、結果的にフェイスラインのたるみに繋がります。
骨密度は、女性ホルモンが関わってくるため20歳頃がピーク。
年齢が上がり50歳に近づくと骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、いわゆる骨粗鬆症より骨密度が下がってしまいフェイスラインが徐々にたるみます。
フェイスラインのたるみをとる意外な習慣
フェイスラインのたるみをとる意外な習慣を意識をすることで予防・改善に繋がります。
人によっては、禁止しなければならない習慣もあります。
無理のない程度で、取り入れられる習慣を試してみてください。
禁煙する
タバコは、人体に悪影響を及ぼすため、もちろん肌の健康にも良くありません。
タバコに含まれるニコチンは、コラーゲンの生成を抑制し、喫煙によって血流が悪くなり、肌に十分な栄養や酸素が行き渡りにくくなります。
タバコに含まれる有害物質は、肌の弾力やハリを保つ成分を破壊するため、フェイスラインがたるむ原因になると考えられます。
禁煙は、体の健康はもちろん、肌の健康にも繋がるため、より有効的なフェイスラインのたるみをとる習慣です。
日焼け止めや保湿を怠らない
日焼け止めや保湿を怠らず、日々ケアを丁寧にしていることで、肌のたるみとなる原因を予防することができます。
まず、紫外線は、肌のハリを支えるためのコラーゲンを破壊し、乾燥をさせます。
そのため、日焼け止めの使用はもちろんのこと、UVケア対策を意識することで、肌の健康を守るためにとても重要な習慣の一つです。
また、乾燥は肌のハリを失わせるため、保湿ケアも重要です。
日常的に紫外線対策を行い、肌を保湿することで、フェイスラインの引き締まりを維持しやすくなるでしょう。
生活習慣やバランスの良い食生活
生活習慣やバランスの良い食生活は、肌の健康を保ち、フェイスラインのたるみをとるための意外な習慣です。
生活習慣の乱れや偏った食生活は、肌や筋肉の健康に悪影響を与え、フェイスラインのたるみを招く原因が考えられます。
特に、ビタミンやミネラル不足は肌のハリを保つコラーゲン生成に影響を与えます。
バランスの取れた食事や規則正しい生活を心がけることで、肌の健康を保ち、フェイスラインのたるみ予防に繋がります。
十分な睡眠
十分な睡眠をとることが、フェイスラインのたるみをとる意外で実践しやすい習慣の一つです。
もし、十分な睡眠が取れていないと、体の疲れが取れない以外にも、肌の回復と再生がうまく行われません。
体は睡眠中にコラーゲンを生成し、肌のハリを取り戻すため、睡眠不足が続くとフェイスラインがたるみやすくなります。
また、寝不足は顔のむくみを引き起こし、それが長引くと肌が伸びてフェイスラインに影響してきます。
なかなか寝付けない・寝ても疲れが取れないという方は、一度、寝具の見直しをしてみると、睡眠の質を改善する一歩に繋がります。
顔をゴシゴシ擦らない
顔をゴシゴシ擦ると、摩擦が皮膚にダメージを与え、たるみを引き起こしやすくなります。
また、目元や頬の皮膚は特に薄くデリケートなため、強い摩擦はたるみを作ります。
特に、洗顔やクレンジング・スキンケアの際は、強い摩擦を避け、優しく触れるように心がけることが大切です。
毎日のケアで顔をできるだけ擦らない習慣をつけることで、フェイスラインのたるみを防ぐことができます。
たるんだフェイスラインを改善する方法
たるんだフェイスラインを改善する方法は、いくつかあります。
下記の方法を習慣づけ、継続することで、すっきりとしたフェイスラインを取り戻す近道となるでしょう。
ヒアルロン酸やナノセラミドなどを含む美容液を使う
ヒアルロン酸やナノセラミドなどといった、美肌に必要な成分を含む美容液を使うことで、たるんだフェイスラインを改善する効果的な方法です。
ヒアルロン酸は肌に潤いを与え、弾力を回復させる成分・ナノセラミドは皮膚のバリア機能を強化し、肌をしっかりと保護します。
また、ヒアルロン酸やナノセラミドが増えることで、コラーゲンやエラスチンといった、肌のハリ感を高める成分の生成も促されます。
毎日のスキンケアに美容液を取り入れることで、フェイスラインの引き締まりを期待でき、たるみを改善することが可能です。
美顔器を利用する
美顔器を利用すると、フェイスラインのたるみを改善することが期待できます。
微弱な電流や振動を使用して、表情筋を刺激し血行を促進させ、顔のむくみが解消・リフトアップ効果が得られます。
また、LEDライトや超音波を使った美顔器は、肌の深層に働きかけ、コラーゲンの生成を促進します。
・イオン導入
・導入美顔器
・ローラー型美顔器
・EMS美顔器 など
週に数回の使用で、たるみの改善や予防が期待できます。
“美顔器”と聞くと、高価なもので日常使いしにくいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、お手軽な価格で購入できる美顔器も増えています。
筋トレする
筋トレをすることで、フェイスラインを引き締めるために必要な筋肉を鍛えることが可能です。
フェイスラインのたるみは、表情筋だけでなく、首周りの筋肉を鍛えることで改善する効果が期待できます。
例えば、舌回し運動や「あいうえお体操」など、簡単な筋トレを毎日続けることで、顔の筋肉を鍛え、たるみを予防・改善できます。
日常のスキンケアと一緒に習慣として取り入れることで、顔全体が引き締まり、リフトアップ効果を感じられるようになるでしょう。
専門家に相談する
どうしても、セルフケアで改善できないフェイスラインのたるみは存在します。
また、少しでも早く改善したいという方は、一度専門家に相談することも有効な方法です。
エステティシャンや美容外科医などの専門家は、肌の状態をチェックしながら、最適なケアや治療法を提案してくれます。
治療と一緒に、自分に合ったフェイシャルエクササイズやホームケアのアドバイスを受けることで、長期的なたるみ改善が期待できます。
専門家といってもどこでも良いわけではありません。
相談をする専門家を選ぶ・探す際は、無理なく通える場所である・口コミなどを参考にして選ぶと良いでしょう。
美容外科によるフェイスラインのたるみ治療
フェイスラインのたるみは、年齢を重ねることで避けることが難しいです。
しかし、美容外科によるフェイスラインのたるみ治療を受けることで、即効性があり長期的に効果を期待できます。
美容外科での治療法は、たるんだ肌を引き締め、すっきりとした顔立ちへと導いてくれるでしょう。
糸リフト
糸リフトは、フェイスラインのたるみを改善するための即効性のある治療法です。
医療用の特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ部分を引き上げることでリフトアップ効果が得られます。
特殊な糸には小さな棘がある事が多く、コラーゲンの生成を促進する効果があり、肌のハリも改善されます。
自然に溶ける糸と溶けず残らない糸があり、用いられている糸は、受診するクリニックによって異なります。
また、糸リフトはダウンタイムが少なく、自然な仕上がりが特徴で、たるみの程度に応じて調整が可能です。
ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸注入は、体内にも存在する保湿成分です。
フェイスラインのたるみが気になる部分に、ヒアルロン酸を注入するとたるんだ部分をふっくらと持ち上げ、ぼやけた輪郭をシャープに整えます。
特に、顎や頬のラインに効果的で、肌の弾力やハリも改善します。
施術時間が短く、ダウンタイムがほとんどないため、日常生活に支障をきたすことなく若々しいフェイスラインを取り戻せる方法として、人気があります。
注射で脂肪を溶解・排出
注射で脂肪を溶解・排出する治療法は、フェイスラインに余分な脂肪が原因でたるみが生じている場合に有効です。
脂肪溶解注射を直接皮下脂肪に注入することで、脂肪細胞を分解し、体外に自然と排出されていきます。
この方法は、二重あごや頬の余分な脂肪を減らし、輪郭をシャープにする効果があります。
脂肪溶解注射を用いての治療となるため、脂肪を溶解しすぎてしまいくぼんだりたるみが悪化してしまう可能性がデメリットとして考えられます。
そういったことを防ぐためにも、経験豊富な医師が在籍しているクリニックで治療を受けることをおすすめします。
フェイスラインのたるみのまとめ
フェイスラインのたるみは、加齢からくる表情筋の衰え・急激な体重の増減・生まれ持った骨格など、さまざまな原因から起こりうる可能性があります。
そんなフェイスラインのたるみも、日々の習慣やケアを重ねることで改善・予防する事ができます。
しかし、それでも改善できない・酷いフェイスラインのたるみは、美容医療の力を借りて改善することをおすすめします。
即効性があり、よりきれいな治療をする事が可能です。
また、長期的な肌のハリ、治療によっては美肌効果を期待できます。
フェイスラインを少しでも早く、美しく治療したい方は一度、フォーシーズンズへご相談ください。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科