まぶたのたるみでもう悩まない!原因と効果的な改善方法を徹底解説

たるみ
たるみ

まぶたのたるみの原因や、改善に役立つマッサージやセルフケアについて詳しく紹介します。

年齢を重ねると、上まぶたがたるみ、二重のラインに皮が乗ることで目が重く見えることがあります。

50代以降は特に、まぶたの筋力低下や皮膚の弾力が失われ、たるみやしわが目立ちやすくなり、眼瞼下垂の原因になることも…。

もし、まぶたのたるみが気になる方は、一度、専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

瞼(まぶた)・目の上のたるみの原因

瞼(まぶた)・目の上のたるみの原因

瞼(まぶた)・目の上のたるみの原因について、解説します。

肌を美しく健康に保つために必要な成分である、コラーゲンやエラスチンは20代を過ぎると質や量が減少してしまいます。

日々のスキンケアを怠ると、気をつけている同年代に比べ、老化の進みも早いでしょう。

原因を知ることで、今後の瞼や目の上のたるみの予防・改善につながるので、とても重要です。

加齢による筋肉の衰え

加齢による筋肉の衰えは、瞼(まぶた)や目の上のたるみに影響してきます。

目の周りには、眼輪筋と呼ばれる目の周りを囲む筋肉のことで、瞼(まぶた)の開閉や涙を集める働きがあります。

しかし、眼輪筋が衰えてくると、今まで支えていた瞼(まぶた)を支えられなくなり、徐々に皮膚がたるんできてしまいます。

また、皮膚のコラーゲンやエラスチンの減少により、肌のハリがなくなることで、さらに瞼(まぶた)のたるみを加速させてしまいます。

パソコンやスマートフォンの見過ぎ

パソコンやスマートフォンの見過ぎも、瞼(まぶた)や目の上のたるみの原因になってしまいます。

これは、長時間パソコンやスマートフォンを使用していると、画面に集中してしてしまい、瞬きの回数が少なくなることが原因です。

瞬きの回数が減ってしまうと、瞼(まぶた)を動かさないため筋肉を使う回数も減ってしまいます。

パソコンやスマートフォンといえば、ブルーライトを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は、瞬きの回数が減少することで瞼(まぶた)のたるみに繋がるのです。

アイメイクなどの皮膚への過剰な刺激

日々のアイメイクなどの皮膚への過剰な刺激が、瞼(まぶた)の負担になることでたるみの原因になっている可能性があります。

瞼(まぶた)や目の上の皮膚は、他の部位と比べ薄いため、過剰な刺激が長期間にわたり続くとたるみやすくなってきます。

また、洗顔やクレンジング時にゴシゴシ洗っていると、薄い皮膚への強い刺激となりさらにたるみの原因を作ります。

メイクに合わせたクレンジング・スキンケア用品を選ぶことは大切ですが、目元に触れる時にどれだけ強い刺激を与えないかを心がける必要があります。

眼瞼挙筋の衰えによる眼瞼下垂

眼瞼下垂は、加齢によって起こる瞼(まぶた)のたるみとして起こりやすい症状です。

瞼(まぶた)を持ち上げる筋肉である眼瞼挙筋が衰えることで、瞼(まぶた)が上がらなくなり黒目が隠れてしまいます

似ている瞼(まぶた)のたるみの症状で眼瞼皮膚弛弛症がありますが、眼瞼下垂とは違い、皮膚がたるんで黒目を隠す状態のことを指します。

筋肉の衰えが原因の眼瞼下垂であれば、日々の生活の中で意識をしていることで、多少なりとも予防をすることができるでしょう。

特に、40〜50代頃から、症状が現れることが多いです。

コンタクトレンズの不適切な使用

コンタクトレンズの不適切な使用を続けていると、瞼(まぶた)や目の上がたるみやすくなる原因として考えれられます。

例えば、コンタクトレンズを着脱する時に思い切り瞼(まぶた)を引っ張ったり、つけたまま長時間睡眠をしてしまったりなどといった、不適切な使用方法を続けると瞼への負担がかかります。

そうして、コンタクトレンズを使用し続けると、眼球だけでなく瞼(まぶた)や挙筋腱膜へダメージを与えます

通常であればかからない余計な負担がかかることから、瞼(まぶた)や目の上のたるみを作る原因となってしまいます。

決められた使用方法を守ること・着脱時に瞼(まぶた)を強く引っ張らないことが重要です。

紫外線UVA(紫外線A波)による真皮のダメージ

紫外線対策は、肌の健康を守るためにとても重要です。

紫外線対策を怠ってしまうと、皮膚内にあるコラーゲンやエラスチンといった大切な成分を破壊し、肌のハリを低下させます。

もちろん、紫外線以外にも加齢が原因で必要成分が減少してしまいますが、どれだけ紫外線対策をしてきたかによって、個人差が出てくるでしょう。

また、紫外線UVA(紫外線A波)は、皮膚の深い部分にある真皮層にまで到達してしまいます。

瞼(まぶた)や皮膚のたるみに関わるだけでなく、乾燥やシミ・シワを引き起こす原因ともなるため、紫外線対策はたるみ予防に繋がるのです。

まぶたのたるみと眼瞼下垂の違い

まぶたのたるみと眼瞼下垂の違い

まぶたのたるみと眼瞼下垂は、『目元のたるみ』としては同じに見えますが、原因やまぶたの下がり具合が異なります

こちらでは、まぶたのたるみと眼瞼下垂の違いについて解説しています。

眼瞼下垂の場合、何らかの病気が潜んでいる可能性もありますので、心配な方はかかりつけ医などへ相談することをおすすめします。

原因が違う

まぶたのたるみと眼瞼下垂は、原因が異なります。

まぶたのたるみ→皮膚のゆるみが原因
眼瞼下垂→筋肉のゆるみが原因
加齢によるまぶたのたるみは、眼瞼皮膚弛緩症とも呼ばれ、皮膚が垂れ下がりゆるんでしまってくる症状があります。
眼瞼下垂の場合は、まぶたを持ち上げるための筋力が弱まり、その影響からまぶたがたるんでしまう状態です。
上記では、後天性の眼瞼下垂についてご紹介していますが、生まれつきまぶたを上げる力が弱い先天性眼瞼下垂の方も中にはいらっしゃいます。
このように同じまぶたのたるみでも、原因が違うため適切な治療法も異なります。

まぶたの下がり方が違う

まぶたのたるみと眼瞼下垂は、まぶたがたるむ原因以外にも、まぶたの下がり方に違いがあります。

指や細い器具で持ち上げた時に、その違いと特徴が現れます。

たるみ→縦幅が変化して、まぶた縁が高い位置にある
眼瞼下垂→縦幅は変わらずそのままの位置にある
通常、個人差はありますが、まぶたの縁から黒目の中央部分までの距離は、3.5〜4.5mm程度が正常値と言われています。
しかし、この距離が3.0〜3.5mm以下になってくると、眼瞼下垂と診断されます。
また、眼瞼下垂の場合、隠れた病気がある可能性もあるので、不安な方は早めに病院で診療してもらうようにしましょう。

上まぶたのたるみで起こる症状

上まぶたのたるみで起こる症状

上まぶたのたるみで起こる症状は、いくつかあります。

印象面でも疲れ顔に見えてしまったり、実年齢よりも老けて見られてしまったり…。

他にも、上まぶたがたるむことで、次のような症状が起こります。

視界が狭くなる

上まぶたがたるんでくると、視野が狭くなってしまいます。

たるみが進行すると、目を開ける力が弱まりまぶたがしっかりと上げられなくなります

一生懸命開けようとすることで、他の顔の部位にシワがより、さらにまぶたがたるみやすくなることが考えられます。

視界が狭くなると、危険察知能力も低下するので、少しでも早い段階での予防・改善をする必要があります。

慢性的な目の疲れによる頭痛や肩こり

上まぶたがたるんでくると、慢性的な目の疲れによる頭痛や肩こりが起こります。

たるんできている上まぶたを一生懸命あげようとすると、慢性的な眼精疲労に繋がります

そういった不調が継続的に続いてしまうと、頭痛や肩こりと体の違う部位にも不調を感じてしまうことになりかねません。

加齢とともにたるみやすくなってしまう上まぶたですが、日々の意識と習慣を見直し継続することで、少しずつ改善することをおすすめします。

自力でまぶたのたるみを防ぐ方法

自力でまぶたのたるみを防ぐ方法

少しでも自力でまぶたのたるみを改善したいという方へ、下記のようなご自宅でも簡単に実践できる方法をご紹介します。

もし、すでにまぶたのたるみが気になっている方でも、それ以上悪化させないための対策になりますので、ぜひ実践してみてください。

まぶたのマッサージ

まぶたのたるみを防ぐ方法1つ目は、まぶたのマッサージをすることです。

まぶたのマッサージといっても、まずは耳元の筋肉をほぐす必要があります。

1.人差し指で耳の真ん中を軽く押しつぶし、親指で耳たぶを、中指で上耳を挟み込みます。
2.挟み込んだら、優しくグルグルを引っ張りながら10回程度してください。
3.回し終わったら、軽く耳を引っ張りながら、瞬きを10回程度してください。
4.耳から手を離し、おでこにシワが寄らないように、眉毛を上下に数回動かします。
5.1〜4を4〜5回繰り返してください。
これを行うことで、耳周りに溜まっていた老廃物やリンパの流れを良くすることができます。
最初は痛いと感じる方もいると思いますが、その場合はできるだけ優しく行うようにしてください。
続いては、まぶたの脂肪を落とすマッサージをご紹介します。
※アイクリームを用意してください。
1.アイクリームを適量取り、目元に馴染ませます。
2.上まぶたからこめかみにかけて、ゆっくり老廃物を流すイメージでマッサージしていきます。
3.下まぶたも同様に行なってください。
4.最後にこめかみ周辺をほぐすように、優しくマッサージしていきます。

目元が凝り固まってしまっている場合、まぶたのたるみに繋がりより目を開けることが難しくなりかねません。

日々のスキンケアの一環として、マッサージを取り入れいることで、まぶたのたるみの悪化を止めることができるでしょう。

ただし、マッサージをする時は、必ず優しく丁寧に行うようにしてください。

「眼輪筋」のエクササイズ

まぶたのたるみを防ぐためには、眼輪筋のエクササイズも効果的です。

1.両目をゆっくりと閉じて、ぎゅっと力を入れた状態で5秒キープ。
2.目に力を入れながら、パチっと開いた状態で5秒キープ。
3.1と2を数回繰り返す。
この眼輪筋のエクササイズは、隙間時間にも実践しやすく、普段意識しないと使われない細かな筋肉を使うことができるので、効果的です。
思い出した時に、試してみてください。

まぶた(目の上)のたるみを改善できる治療法

まぶた(目の上)のたるみを改善できる治療法

まぶたのたるみを改善できる治療法は、いくつかあります。その中でも、たるみ方によって、より良い治療法が異なります。

また、切開や縫う方法(縫合法)で治療することが多いため、治療する際は、信頼できるクリニックを選ぶようにしてください。

眼瞼下垂手術

眼瞼下垂手術は、その名の通り、眼瞼下垂と診断された方にとても効果的な治療法です。

いくつか方法があるのですが、まぶたの内側から紐のようなものを入れ、前頭筋という瞼を持ち上げるために必要な筋肉を固定することで、まぶたを持ち上げやすくします。

もう一つは、たるんでしまっている不要な皮膚を切開する方法です。

たるんで余ってしまっている皮膚を切開して除去することで、目を開きやすくすることが可能です。

どのような方法での治療が可能かは、受診するクリニックによって異なるため、必ず医師と相談して決めるようにしてください。

埋没法

埋没法は、よく二重整形の方法として耳にしますが、まぶたのたるみの治療としても用いられている治療法です。

たるみの原因となるポイントに穴を開け、極細の糸をお通し皮膚を折りたたむという方法でシンプルな方法で、まぶたのたるみを改善することができます。

メスを使わず、腫れや痛みといったダウンタイムも少ないことから、人気があります。

ただし、埋没法を安く受けられるからといって、安易にクリニックを決めてしまうと不自然な仕上がりになってしまうことがあるため、注意が必要です。

挙筋腱膜前転法

挙筋腱膜前転法とは、挙筋という目を開ける筋肉と腱膜という挙筋と瞼(まぶた)を繋いている部分を短くする治療法です。

挙筋と腱膜の距離を短くすることで、目の開きを大きくすることができます。

ただし、この治療は眼瞼下垂の治療には不向きなため、まぶたのたるみを改善したいという方におすすめできる治療法です。

また、切開と縫い合わせるという施術が行われるため、他の治療法と比べダウンタイムが長くなってしまうデメリットがあります。

メリットとしては、まぶたが開けやすくなり、目を大きく見せることができるので、目の大きさに悩んでいる方におすすめです。

まとめ:まぶたのたるみで症状が出ているようなら専門家に相談しましょう!

まぶたのたるみに悩んでいる、目が開けづらく困っているという方は、一度専門家に相談することをおすすめします。

上記でも説明していますが、まぶたのたるみは重症化してしまうと、視界が狭くなり体の不調に繋がりかねません

また、視界が狭くなるということは、見える範囲も狭まるため私生活に支障きたしてしまう場合もあります。

中には、他の病気が原因でまぶたがたるんでいることも考えられるため、注意が必要です。

そのため、少しでもまぶたのたるみが気になっている・悩んでいる方は、一度かかりつけ医や専門医に相談をして見ましょう。

まぶたのたるみを相談

この記事の監修医師
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック神戸院 院長
脇田尚子 先生
  • 過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。

    ▼勤務経験
    神戸大学病院皮膚科
    神戸西市民病院皮膚科
    兵庫県立加古川医療センター皮膚科
    東神戸病院皮膚科
    フォーシーズンズ美容皮膚科

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