鼻のシワができる原因を始め、シワをなくすセルフケア方法などを紹介します。
鼻にシワができる原因やできやすい場所を知ることができ、理解を深めた上で自分に合わせた改善方法が得られます。
鼻のシワ4つの種類と原因は?
鼻のシワ、と言ってもできる場所によってその種類は様々。
シワができる場所によって考えられる原因も異なるため、改善していくにあたってシワができている場所と正しい原因を知っておく必要があります。ここからは、鼻のシワの種類を4つご紹介していきます。
①鼻の下の縦ジワ(唇の上に縦に伸びるシワ)
鼻の下にできる縦ジワは、鼻と唇の間にできるシワで顔全体が老けた印象になってしまいます。原因としては、肌の老化や水分不足による乾燥だったり、女性ホルモンの低下や加齢による肌質の変化などが挙げられます。
また、鼻は口と直接繋がっている部分なので表情筋が衰えることで鼻下の筋肉や皮膚がたるんで縦ジワができ、放っておくとどんどん線が深くなる恐れも。
鼻の下に縦ジワがあると、顔が長く見えたり顔全体がたるんで間延びしているように見えたりと様々な悩みを抱えている人が多いようです。
では、鼻の下の縦ジワはどのようにして予防できるのかというと、表情筋を鍛えるエクササイズや保湿がおすすめ。表情筋を鍛えることで口周りのたるみを防ぎ、更に保湿を行うことで乾燥を抑えてたるみにくくできます。
②鼻周りの小ジワ
顔で小ジワができる場所といえばよく頬やおでこが連想されますが、実は鼻周りにも小ジワはできやすいです。主に鼻の頭や鼻筋、横に広がる小鼻にできやすいですが、肌質など人によってできやすい場所は異なります。
できる部位によって原因は異なりますが、鼻筋であると乾燥によるものだったり、鼻の付け根部分であると表情筋の影響を受けやすいためよく笑ったり怒ったりすることでできやすくなります。
しかし、細かい原因は部位によって違っても、どの部位にも共通して言える原因は乾燥です。
鼻周りの小ジワを予防するためには、乾燥を防ぐために保湿を重視したスキンケアを念入りに行うのはもちろん、エクササイズでたるみを防止するのがおすすめです。
③バニーライン
バニーラインというのは、目頭から鼻にかけて斜めにできるシワのことです。怒った時や笑った時にできるシワですが、年齢を重ねるごとにラインが深くなっていきます。
原因としては、怒った時や眩しい時などに頻繁に眉間にシワを寄せてラインが目立つようになったり、肌のコラーゲンやヒアルロン酸が少なくなることで表情筋が硬くなったりが挙げられます。
バニーラインのシワができると、怒っていなくても怒っているような印象を与えたり実年齢より老けた印象を与えたりと可愛らしい名前にそぐわず厄介なものです。
予防方法としては、表情の作り方を意識してみるのがおすすめですが、既に深くなってしまっている場合は筋肉の過剰な動きを抑制するボトックス注射が推奨されています。
④鼻の横ジワ(鼻根部のシワ)
鼻の横ジワとは、笑った時鼻の真ん中にできるシワだったり鼻の根部にできる横ジワのことを指します。笑った時に横ジワのラインが深くなったり、笑っていない時でも横ジワが刻まれたりと悩んでいる方は多いようです。
原因としては、年齢を重ねるごとに皮膚の再生能力が落ちてお肌にハリがなくなり、皮膚に折り目がつきやすくなるのが挙げられます。
他にも普段の生活で鼻に力を入れる癖があったり、パソコンやスマホを長時間使用するのも横ジワの原因に繋がっています。
長時間パソコンやスマホを見る方は定期的に顔を動かしてリラックス時間を作るのもシワの軽減に繋がりますし、乾燥を防ぐために紫外線対策するのもおすすめです。
また、鼻の横ジワは筋肉の動きによってできるものなので、ボトックス注射で筋肉の動きを抑制するのも推奨されています。
鼻のシワをなくす方法
ここまで鼻にできるシワ4種類それぞれの特徴や原因をご紹介してきましたが、ここからは気になる具体的な改善方法を以下3つご紹介していきます。
- 保湿ケア
- 紫外線対策
- マッサージやエクササイズ
どれも自分で実践できる方法なので、これまでご紹介してきたシワの特徴と自身が悩んでいるシワの部分を照らし合わせてどの方法が効果的なのか見てみてくださいね。どの方法であれば自分のシワの原因を改善できるのか、そして実践しやすい方法なのか理解することで対策がとりやすくなりますよ。
保湿ケア
まずどの部分のシワにも共通していえる原因は乾燥です。鼻の周りは皮脂腺が比較的少ないため、他の部位よりも乾燥しやすいことがあります。
そのため、保湿に特化したクリームやローションを使って潤いのある鼻にすることが重要です。他にも水分を皮膚に保ちやすいグリセリンやヒアルロン酸が含まれているフェイスパックを使うと、普段のスキンケアに加えて更に乾燥を防止できます。
また、スキンケアの前に行う洗顔を過度にやりすぎないことも重要です。肌の汚れをしっかり落としたいからとゴシゴシ過剰に洗いすぎると皮脂まで奪ってしまい、乾燥に繋がるので逆効果です。
洗顔をする際は自分の肌質に合った低刺激の洗顔料を使い、優しく行いましょう。洗い流す際の水の温度も、熱すぎず冷たすぎずぬるめの温度で行うよう意識しましょう。
紫外線対策
肌の乾燥は外で浴びる紫外線にも大きく関係しています。紫外線は肌の老化やシワの原因とされており、対策を怠るとどんなに保湿を行っていても気づかないうちに肌を傷めてしまいます。
シワだけでなくシミの原因にもなりますので、夏場でなくても紫外線対策を心がけましょう。
具体的な紫外線対策としては、日焼け止めの使用、帽子やサングラスの使用がおすすめです。日焼け止めは適切なSPFの商品を使い、シワができやすい部分を重点的に塗ります。
一度塗ったからと言って満足するのではなく、効果を持続させるために2~3時間おきに塗りなおすことも重要です。その上でUVカットのサングラスやつばの広い帽子を着用することで、顔を紫外線から守ります。
マッサージやエクササイズ
シワを予防するためにマッサージやエクササイズを行うと、血行を促進し肌の弾力を保つので効果的です。マッサージやエクササイズを日常的に行うことで予防はもちろん既にできているシワの改善にも繋がります。
例えばフェイスマッサージであると、保湿クリームや温かくしたオイルを使って顔全体を優しくマッサージしましょう。この時に腹の指を使って円を描くようにマッサージするとオイルやクリームが浸透しやすく、より血行も促進されます。
エクササイズは表情筋を鍛え、たるみを抑えるためシワの予防に繋がります。特に普段からデスクワークや携帯を見る時間が長い方は意識的に表情筋エクササイズを行うようにし、顔が固まらないようにしましょう。
例えば、目や口を見開いて数秒キープするエクササイズであればテレビを見ながらでも実践できます。
鼻周りのシワができやすい場所は?
これまでシワを予防する方法をご紹介してきましたが、具体的に鼻周りのどの部分がシワができやすく、どこを重視すればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。鼻周りと言っても、鼻の頭や鼻の付け根など様々な部位があるので分かりにくいですよね。
そこでここからは、鼻周りのシワができやすい場所4つをそれぞれご紹介していきます。
適切なケアや予防策を取り入れることでこれらの部位のシワを軽減することができるので、できやすい場所を知って、これからの予防に役立ててくださいね。
小ジワができやすいのは鼻の頭より低い位置
小ジワは鼻の頭より低い位置にできやすいと言われています。理由としては、乾燥や表情筋の動きの影響を受けやすいからです。
鼻の頭より下は皮膚が薄く、皮脂腺も少ないため乾燥しやすい部分です。乾燥することで肌の水分量が減少し小ジワが目立ちやすくなってしまいます。
また、鼻の頭より下は口に繋がっているため表情筋の影響を受けやすく、表情によるストレッチが頻繁に生じるため小ジワができやすいです。他にも寝るときによく横向きで寝る人は注意が必要で、横向きだと鼻の下の部位に圧力がかかりシワに繋がりやすくなります。
鼻の下にシワができると顔が伸びたようになり老けて見られやすいので、適切な予防方法を行って小ジワを防ぎましょう。
表情筋の変化による影響を受けやすいのは鼻の付け根
普段人間は笑ったり泣いたり怒ったりと様々な表情をしますが、その度に都度表情筋が動かされています。
そして、この表情筋はシワの原因に関係しており、特に鼻の付け根周辺は表情筋の影響を受けやすい部分です。
例えば 、鼻翼挙筋と呼ばれる鼻の付け根から鼻の翼にかけて走る筋肉は、鼻を広げる動作に関与しています。
この筋肉の活動によって鼻の付け根周辺の表情が変化し、シワが生じる可能性があります。他にも鼻の両側から口角にかけて走る口角挙筋は、笑顔を作るときに使われる筋肉であり、時間の経過とともにシワができやすくなります。
表情筋の使い方や個人の表情の癖によってもシワの出方は異なるため、自分に合った保湿や表情筋のトレーニングを行うのが重要です。
乾燥による縦ジワができやすい鼻筋
鼻筋にできる縦ジワは、皮膚が薄く皮脂腺も少ないため他の部位よりも乾燥しやすい部分です。乾燥が続くと皮膚の水分量が減少し、鼻筋に縦ジワができやすくなります。
また、鼻筋は表情筋の動きによって皮膚が伸縮されることもあり、時間とともにその影響が縦ジワとして現れることがあります。
予防法として鼻筋周辺の保湿を念入りに行ったり、十分な水分を摂取することが大切です。保湿クリームやローションを使って外側からの乾燥を防ぎ、水分をこまめに摂取することで内側からも肌を潤すように心がけましょう。
また、日焼けも肌の乾燥を促進し縦ジワの原因になるので、外出時はSPFの日焼け止めを使用するのが大切です。
乾燥を防ぐことで鼻筋の縦ジワ予防だけでなく、肌全体のハリを保ち健康で若々しい状態にできます。
顔の筋力低下によるたるみによる鼻の下
顔の筋力低下によるたるみは、鼻の下部分にも影響をもたらします。
口角周辺の筋肉の弱化や皮膚の弾力性の低下によって口元や鼻の下の部分にたるみが生じることがあり、たるみができることで鼻下にシワができてしまいます。
顔の筋力低下や皮膚の弾力性の低下によるたるみを防ぐためには、表情筋のトレーニングや適切な栄養・水分補給が重要であり、これらの対策を行うことでハリのある顔になり若々しい顔を保つことができます。
例えば、口元や顎をメインとしたエクササイズは表情筋を鍛え、適切な栄養・水分補給は内側から肌の健康を守るため効果的です。
たるみはシワの原因に繋がるだけでなく顔全体の印象に大きく影響するので、適切な予防を行うようにしましょう。
表情ジワができるメカニズムと「笑いすぎるとシワになる」の真意
笑うと表情が大きく動くため、目元や口元にシワができるかと思いますが、これが一時的ではなく将来的にずっと残るシワに繋がるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、「笑いすぎるとシワになる」という言葉には一定の事実があります。
しかし、笑うことがシワになるといっても、誰もが経験する日常的なことなのでなくすのは難しいですよね。
そこでここからは、そんな悩みや疑問を払拭するべく表情ジワができるメカニズムと「笑いすぎるとシワになる」という言葉の真意に迫っていきます。
メカニズム
表情ジワができるメカニズムは、主に表情筋の活動や皮膚の弾力性の低下が関与しています。
顔の表情を作る際に表情筋と呼ばれる筋肉が働きますが、この筋肉は笑ったり怒ったりする際に動きます。そして、表情筋の活動によって皮膚に負荷がかかり、時間の経過とともにしわができます。
また、年齢を重ねるごとに皮膚の弾力性が低下するため、若い頃には表情を作った後も皮膚が元の状態に戻りやすかったものが段々と表情ジワが残りやすくなります。さらに日常的な紫外線の影響は皮膚の老化を促進し、表情ジワの形成を加速させる要因の一つです。
よく笑う人はシワになりやすい
よく笑う人は表情筋を頻繁に動かすため、笑顔に関連したシワができやすいとされています。特に口元や目の周りの表情筋が活発に動くことで、笑いジワや目尻のシワが形成されることがあります。
また、笑いの表情は多くの場合目や口の周りの皮膚を伸ばす動作を伴うため、皮膚の弾力性を保つコラーゲンやエラスチンがストレッチされ、しわができやすくなってしまいます。
そして、表情の癖によってシワになりやすい箇所が異なり、よく笑う人は目尻にシワができやすく、あまり笑わずしかめっ面ばかりしている人は眉間に縦ジワが刻まれやすいと言われています。
鼻の周りのシワはフォーシーズンズ美容皮膚科に相談
これまで自分でできるセルフケア方法をご紹介してきましたが、「セルフケアでは効果を感じられない…」「自分で続けるのは面倒くさい」という方もいるのではないでしょうか?そんな方は、フォーシーズンズ美容皮膚科に相談しましょう。
フォーシーズンズ美容皮膚科では、患者様の悩みをヒアリングして一人一人の肌質に合わせた治療法を提案します。シワ治療を本格的に始めたい方はもちろん、とりあえず相談だけしたいという方も一度相談してみてはいかがでしょうか。
シワ改善肌再生治療「幹細胞治療・PRP肌再生治療・ACRS療法」
フォーシーズンズ美容皮膚科では、シワ改善治療として「幹細胞治療・PRP肌再生治療・ACRS療法」を行っています。肌再生によるシワ治療に力を入れており、肌の悩みをオールマイティに解決できるのが特徴です。
幹細胞治療は、加齢によって減少した細胞を増やして活性化させ、細胞から若返らせる治療法です。ちりめんシワの改善はもちろん、ニキビ跡や目の下のクマなど顔に関する様々な悩みが解決できます。メスやレーザーを使わないのでダウンタイムも短く済み、負担も少ないです。
PRP肌再生治療は、傷を治したり正常な力に戻す力がある血漿成分をわざと真皮層に注入させ成長因子を増やす治療法です。この治療法を行うことでシワやたるみを傷と判断し、細胞分裂しながら治してくれるという考えから生まれました。
ACRS療法は、患者様の血液から成長因子と抗炎症性サイトカインを抽出し、その摂取したものを増幅させて血清を皮膚に入れることで肌再生を促進する治療法です。患者様のお肌の状態や悩みに合わせて施術の組み合わせ、一人一人に合った注入機器を提案するので安心して治療を受けられます。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科