まぶたのシワやたるみは、加齢や日々のストレスが原因で生じ、見た目の印象を大きく左右します。
いつまでも若々しく健康的な目元でいたいと思う方は多いですが、何もしないと時間の経過による変化に対抗することはできません。
この記事では、まぶたのシワを予防し、改善するためのセルフケアの方法と、フォーシーズンズ美容皮膚科で行っている施術についてご紹介します。
まぶたのシワやたるみが気になる方や、毎日のセルフケアでは物足りないと感じている方はぜひ参考にしてみてください。
まぶたのシワ・たるみの原因は?
まぶたのシワやたるみは、多くの人が直面する肌の悩みの一つですが、その原因は単に乾燥だけではなく、以下のような原因が考えられます。
・日々触れる紫外線
・長時間の画面使用による目の疲れ
上記以外でも、まぶた特有の薄さや元々の形状など、さまざまな視点から原因を探る必要があります。
さらに、睡眠不足や不規則な生活習慣、栄養の偏りといった日常生活の中の小さな習慣が、目元の老化を加速させることも。
ここでは、これらのさまざまな原因と、まぶたのシワやたるみがどのようにして形成されるのかをご紹介します。
コラーゲンやエラスチンなどの成分が減少
まぶたのシワやたるみを引き起こす一因として、コラーゲンやエラスチンといった皮膚の重要な成分の減少があります。
エラスチンは、肌の弾力性を維持する上で欠かせないタンパク質の一つであり、皮膚を柔軟に保ちながら、伸縮性を与えます。
これにより、まぶたの自然な形状を保つことができますが、加齢による自然な老化や、紫外線などの外部環境の影響によってエラスチンの生産は減少し、その結果、皮膚は伸縮性を失い、シワやたるみが生じやすくなります。
特に、薄くデリケートな目の周りの皮膚は、この影響を受けやすい部位です。
加えて、コラーゲンの減少も、皮膚の弾力性とハリの低下に影響を与え、まぶたのたるみやシワの形成につながります。
加齢や紫外線による、目まわりのハリ・弾力の減少
加齢や紫外線の影響による目まわりのハリ・弾力の減少は、まぶたにシワやたるみができる大きな原因です。
時間と共に、肌は再生能力と修復機能を徐々に失い、コラーゲンやエラスチンの生産が低下します。
これは肌の弾力性とハリを支える基礎的な要素の減少を意味し、その結果、シワやたるみが目立ちやすくなります。
また、紫外線は皮膚に直接的なダメージを与えることで知られており、肌の老化を加速させる要素の一つです。
紫外線に長時間晒されることで、肌のDNAが損傷し、コラーゲンとエラスチンの破壊が促進されます。
これにより、目の周りの皮膚に影響を与え、シワやたるみの形成に直結してしまうため、日焼け止めの使用など、紫外線から肌を保護するようにしましょう。
まぶたの皮膚を支えている靭帯などがゆるむ上眼瞼皮膚弛緩
上眼瞼皮膚弛緩は、年齢とともにまぶたの皮膚を支える靭帯や筋肉の力が弱まることにより発生します。
この弛緩は、まぶたの皮膚がたるんで見える現象であり、見た目が一気に老けて見えるようなってしまいます。
加齢以外にも、長期間の紫外線や、栄養不足、睡眠不足などの生活習慣がこの状態を悪化させることがあります。
上眼瞼皮膚弛緩が進行すると、視界を妨げるほどの重大なたるみに進展する場合もあり、美容だけでなく機能的な問題を引き起こすことも。
したがって、上まぶたの健康を保つことは、単に美容的な問題だけでなく、生活の質に関わる重要な要素となります。
下まぶたの場合は皮膚や皮下組織の筋肉がたるんでくるため
下まぶたのたるみは、皮膚やその下の組織の筋肉が時間と共に弛緩することによって引き起こされます。
特に、加齢に伴う自然な脂肪の分布の変化は、目の下の脂肪が前方に突出し、ふくろやくまのような外見を生み出します。
この現象は、皮膚の弾力性の低下と合わせて、目立つたるみや膨らみを形成します。
見た目の老化だけでなく、自信の低下や社交的な自己意識を引き起こすことがあるため、美容皮膚科での治療により、早期に改善することがおすすめです。
美容皮膚科では、レーザー治療やフィラー注射などを用いて、たるみや膨らみを治療することができます。
▼シワの原因に関する詳細はこちら
まぶたのしわ・たるみをなくす方法5選
まぶたのしわやたるみは見た目の印象を大きく左右しますが、自宅で手軽に取り組める方法があります。
専門的な治療の前に、自分でできるマッサージやエクササイズなどを行ってみましょう。
すぐにできる方法をご紹介するので、ぜひ取り入れてみてください。
①まぶたのマッサージ
まぶたのマッサージは、目元の血行促進とリンパの流れを改善し、蓄積された老廃物を排出することにより、しわやたるみの軽減に役立ちます。
このマッサージは、特に夜のスキンケアでルーティンとして取り入れると効果的です。
やさしくまぶたの周りを指の腹でマッサージすることで、長時間のパソコン作業やスマートフォンの使用で疲れた目の周りの筋肉をリラックスさせることができます。
また、マッサージオイルや美容液を使用することで、マッサージの効果をさらに高めることができます。
ただし、力を入れ過ぎたり、肌を引っ張ったりすると、かえってしわを深くする原因となるため、やさしく行うことが大切です。
②エクササイズ
目元のエクササイズは、まぶたの筋肉を強化し、たるみを防ぐための効果的な方法です。
簡単にできるエクササイズは、次の手順です。
②目を閉じてから力強く眉を上げる
③目を大きく開ける動作を行う
上記の手順を10回繰り返しましょう。
この動作は、目の周りの筋肉を活性化させ、弾力性を高めるのに役立ちます。
さらに、目を閉じた状態で眼球を上下左右に動かすことで、目の周りの筋肉を均等に鍛えることができます。
このエクササイズは、毎日数分間行うだけで目元の血行を改善し、まぶたの健康を維持するのに役立ちます。
時間がかからず場所も取らないため、寝室や浴室、トイレなどでサッとできます。
ぜひ、このエクササイズを行ってまぶたの筋肉を強化してみてください。
③メイクオフを丁寧に
正しいメイクオフの方法は、まぶたのしわやたるみを予防する上で非常に重要です。
目元は皮膚が薄くデリケートなため、摩擦を避けながらメイクオフしましょう。
メイクリムーバーやクレンジングオイルをコットンにたっぷりと取り、まぶたにやさしく押し当ててから、軽く拭き取るようにしましょう。
この時、強く擦るのではなく、メイクとリムーバーがしっかりと乳化するのを待ってから、やさしく拭き取ることがポイントです。
また、メイクオフ後は、保湿力の高いアイクリームや美容液を使用して、まぶたの保湿をしっかり行いましょう。
乾燥はしわやたるみの大敵であり、しっかりとした保湿ケアを行うことで、皮膚のバリア機能を高め、健康な状態を維持することができます。
特に、敏感な目元には、刺激の少ない成分を含んだアイクリームがおすすめ。
睡眠前には、目元専用の保湿ケアを忘れずに行い、一晩中しっかりと肌を潤すことで、目覚めた時のしわやたるみの軽減につながります。
④二重用メイクツールの使用を控える
次のような二重まぶたを形成するためのメイクアイテムは、短期間で目を大きく見せる効果がある一方で、長期的にはまぶたに負担をかけると言われています。
・二重まぶたの接着剤
これらのアイテムは皮膚を物理的に引っ張るため、使用を繰り返すことで皮膚が伸びたり、若いうちからたるみやしわが生じたりすることがあります。
さらに、毎日の使用・除去を繰り返すことで摩擦が加わり、敏感なまぶたを傷つける原因に。
目元の健康を考えると、これらのアイテムはできるだけ控え、自然なまぶたの形を受け入れるか、もしくは使用頻度を減らすことがおすすめです。
また、メイクで目元を強調する際には、皮膚にやさしい化粧品を選び、正しい方法で使用することが大切です。
⑤乾燥対策・眼精疲労のケア
まぶたのしわやたるみの予防には、正しい乾燥対策と眼精疲労に対するケアが不可欠です。
目元の皮膚は非常に薄く敏感なため、乾燥しやすく、しわやたるみの原因となります。
毎日のスキンケアルーティンには、高品質のアイクリームや美容液を取り入れ、十分な水分と栄養を目元に供給しましょう。
これにより、皮膚のバリア機能を強化し、外部からの刺激に対する抵抗力を高めます。
また、長時間の画面作業や読書は眼精疲労を引き起こし、まぶたのたるみやしわの原因となることも。
定期的に目を休ませるために、20-20-20のルールを実践し、適度な休憩を取り入れることがおすすめです。
20分ごとに20フィート(約6m)先を20秒間見る
二重(奥二重気味)の目元が年齢とともに三重に?
年齢とともに目元の変化を感じることは一般的な現象ですが、若い頃に二重だった目が、時間が経つにつれて三重に見えるようになるケースもあります。
このような変化は、まぶたの皮膚弛緩や眼瞼下垂といった状態が原因である可能性が高く、特に皮膚のたるみが進行することで、まぶたの折り重なりが増え、三重に見えるようになるのです。
また、眼瞼下垂は、上まぶたの筋肉の機能が低下し、正常な位置よりも低く垂れ下がることで目立つようになる状態を指します。
このような目元の変化は、見た目の印象だけでなく、視界の妨げにもなり得るため、早めに美容皮膚科や眼科の専門医に相談しましょう。
早期に対処することで、より健康で若々しい目元を取り戻し、自分への自信にもつながります。
まぶたのシワ改善に良い成分4つ
まぶたのシワを目立たなくするためには、セルフケアが欠かせません。
特に、シワ改善に効果的な成分を含むスキンケア製品の選択が重要です。
ここでは、まぶたのデリケートな肌にやさしく作用し、見た目を若々しく保つのに役立つ4つの成分をご紹介します。
毎日のケアにこれらの成分を取り入れ、シワの目立ちにくい若々しい肌を目指しましょう。
ニールワン
ニールワンは、ポーラが開発した独自の成分です。
2016年に国内で初めて、シワの改善の有効成分として認められました。
4つのアミノ酸誘導体から構成されており、好中球エラスターゼの機能を抑制し、シワを改善するとされています。
また、既存のシワの真皮部分の分解の抑制にも役立つため、シワ予防だけでなくシワ改善にもおすすめです。
レチノール
レチノールは、ビタミンAの代表的な形態であり、皮膚の細胞再生を促進する強力な成分です。
ビタミンA誘導体は、肌の表面に作用し、細胞のターンオーバーを正常化します。
これにより、古い角質が除去され、新しい健康的な細胞が表面に現れるため、肌の質感がなめらかになり、細かいシワやくすみが目立たなくなります。
また、レチノールは真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌にハリと弾力をもたらします。
この二重の作用により、肌は内側からふっくらとし、外側からはなめらかに見えるようになります。
夜のスキンケアに取り入れれば睡眠中の肌の再生力を最大限に活用できるため、レチノールを含んだスキンケアアイテムの使用をナイトルーティーンに取り入れてみましょう。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドはビタミンB群の一つであり、皮膚の健康をサポートする効果が期待できる成分です。
この水溶性ビタミンは皮膚のバリア機能を強化し、敏感肌を含むあらゆる肌タイプに水分を保持する能力を向上させます。
さらに、ナイアシンアミドは皮膚の血行を促進し、酸素と栄養素の供給を改善することで、肌の修復プロセスをサポート。
コラーゲンの生成を促進することにより、肌のハリを回復し、シワやたるみを目立たなくします。
また、シワの形成に関与する酵素の活動を抑制することも知られており、長期間使用すれば肌の若々しさを保つのに役立ちます。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、肌の保湿に不可欠な成分で、高い水分保持能力により、肌に潤いと弾力を与えます。
特に、真皮層に存在するヒアルロン酸は、コラーゲンとエラスチン繊維の間に水分を保持し、肌のボリュームと柔軟性を維持します。
この効果により、細かいシワや表情ジワが目立ちにくくなり、肌はふっくらとした健康的な状態を保つことができます。
また、ヒアルロン酸は、外部からの刺激や摩擦に対する保護層としても機能し、肌を柔らかく保つことで、ストレスから肌を守る効果も期待できます。
さらに、この成分は年齢とともに減少するため、スキンケア製品で補うことが特に重要です。
ヒアルロン酸を含むスキンケア製品は、塗布するとすぐに肌を潤し、乾燥による細かいシワの目立ちを軽減します。
また、肌の深い層まで浸透する低分子ヒアルロン酸を含む製品もあり、保湿効果とともに内側からのハリと弾力をサポートします。
まぶたのシワ・たるみはフォーシーズンズ美容皮膚科に相談
まぶたのシワやたるみは見た目の印象を大きく左右します。
毎日のケアだけでは難しい場合もありますが、フォーシーズンズ美容皮膚科では、最新の医療技術によるシワ・たるみ改善方法を多数ご提供しています。
専門家によるカウンセリングを受け、個々の状態に合わせた最適な治療法を見つけましょう。
シワ改善肌再生治療「幹細胞治療・PRP肌再生治療・ACRS療法」
フォーシーズンズ美容皮膚科では、まぶたのシワやたるみの改善に向けて、幹細胞治療、PRP肌再生治療、ACRS療法など、複数の治療法を提供しています。
特に注目されるのが、PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)療法です。
この治療法は、患者様自身の血液から抽出した血小板を豊富に含むプラズマを肌に注入することで、自己治癒力を活用し、肌の細胞再生を促進します。
血小板に含まれる成長因子が細胞分裂を促し、線維芽細胞を活性化させることで、シワやたるみを根本から改善し、加齢による肌の変化を自然な若返りでカバーします。
まぶただけでなく、顔全体の肌質改善にも期待でき、治療後も加齢のスピードを遅らせる効果が期待できるため、まぶた以外のお悩みを持つ方にもおすすめです。
個人差はありますが、多くの患者様がこの治療により、自然な若返りを実感しています。
フォーシーズンズ美容皮膚科での治療は、一時的な改善ではなく、長期的な美しさと健康を目指した治療を行います。フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックはこちら
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科