ちりめんじわ(小じわ)の特徴や、原因を解説します。
鏡を見た時に、目元や口許のちりめんじわが気になったことはありませんか?シワは老けた印象を与えてしまうため、1日でも早く消したいですよね。
小さいシワだからと、そのままにしておくと後悔する事態になりかねません。
自分でできるケアや美容皮膚科での治療法も載せているので、ぜひご覧ください。
ちりめんじわ(こじわ)の特徴
ちりめんじわ(こじわ)の特徴を解説します。
・広い年代に見られる
ちりめんじわは、年代に関係なく誰でもできる可能性があるシワです。
ただ、肌の表面部分にできる浅いシワであることから早めにケアすれば、早期の改善が可能です。
そのために、まずは特徴をよく理解しておきましょう。
肌の表面に浅くできる
ちりめんじわは肌の表面にできる浅いシワです。
皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層からなり、わずか0.2~0.3mmほどの厚みしかない表皮の最も上の角質層にちりめんじわができます。
角質層はバリア機能や保湿機能があり、異物混入や水分量を保つ役割をはたしています。
表皮の水分量が減り、角質に柔軟性が無くなるとできてしまうのが特徴です。
特に、目元や口元など皮膚が薄く、よく動かす場所にできます。
広い世代に見られる
ちりめんじわは他のシワと異なり、広い世代に見られるのが特徴です。
シワの悩みとかけ離れているような若い世代でも、ちりめんじわで悩まされることがあります。
ただし、ちりめんじわは浅いシワなので早めにケアすれば改善する可能性が高く、できてしまっても諦める必要はありません。
乾燥だけではない!ちりめんじわの原因
ちりめんじわの主な原因は乾燥と言われていますが、実は他にも原因はあります。
・加齢
上記の2つは、他の肌トラブルの原因としても知られています。
どういった理由で、ちりめんじわを引き起こすのかを見ていきましょう。
紫外線
紫外線もちりめんじわの原因と考えられています。
そのほか、しみやくすみ、たるみなど多くの肌トラブルを引き起こすため対策は必須といっても過言ではありません。
紫外線を浴び続けると、肌の内部でコラーゲンやエラスチンといったハリを保つ成分が破壊されるので肌の老化が進みます。
そのため、紫外線対策は若いうちから始めるとよいでしょう。
加齢
ちりめんじわは若い年代でもできるものですが、年齢の影響を全く受けないものではありません。
加齢によってターンオーバーのサイクルが乱れ、肌の水分量低下からハリや弾力が失われていきます。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が減少することで、肌の乾燥が進みちりめんじわができやすくなるのです。
ちりめんじわができやすい場所
ちりめんじわは、皮脂の分泌量が少なく皮膚の薄い場所にできる傾向にあります。
・口周り
・頬
3つの部位は、どういった原因でちりめんじわができるのか詳しく見ていきましょう。
目尻や目の下などの目元
目尻や目の下などの目元は、皮膚が薄く皮脂の分泌量が少ないことからちりめんじわができやすい場所です。
乾燥しやすい上に加齢も加わり、上下まぶたのハリ低下が気になることもあります。
また、メイクやメイクを落とす際の摩擦による刺激もちりめんじわの原因となるため、ゴシゴシとこするのは止めましょう。
目元のちりめんじわはケアしないと深くなる可能性があるので、早めのケアが大切です。
口周り
口周りの皮膚は薄く、皮脂の分泌量が少ないため乾燥しやすい場所です。
ちりめんじわは乾燥が気になる場所だけでなく、よく動かす場所にもできる傾向にあります。
口は食べたり、話したりと日常生活においてよく使用する場所なのでちりめんじわが発生しやすいといえます。
頬
頬は皮膚の厚みが比較的ある方で、水分量が保たれやすい場所です。
ちりめんじわと無縁そうに思えますが、メイクやスキンケアのダメージが原因となり、できやすくなります。
叩いたり、擦ったりといった刺激を繰り返し頬に与え続けると、角質層がダメージを受け厚く硬くなります。
結果的に、ターンオーバーの乱れを引き起こし、保湿成分が浸透しづらい肌質に変わっていきます。
乾燥すると、ちりめんじわができやすくなるので注意しましょう。
自分でできるちりめんじわ対策
自分ですぐに始められるちりめんじわ対策を紹介します。
・紫外線やブルーライトを浴びすぎない
・保湿
ちりめんじわは特別な対策を必要とせず、日常生活の中で少し意識すれば良いものばかりです。
意識すべきポイントや改善点をぜひ、覚えておきましょう。
食生活の改善
ちりめんじわを改善するには、現在の食生活を見直しましょう。
意識的に摂りたい栄養素は、以下のとおりです。
コラーゲン | 鶏皮、牛すじ、豚バラ肉、うなぎ など |
セラミド | 大豆、牛乳、ヨーグルト、こんにゃく、わかめ など |
ビタミンC | パプリカ、ピーマン、ブロッコリー、モロヘイヤ、レモン、オレンジ、キウイフルーツ など |
ビタミンE | アーモンド、かぼちゃ、玉ねぎ、植物油、アボカド、たらこ など |
たくさん食べたからといって、すぐに効果が出るわけではありません。
食べ過ぎに注意し、程よく食事に摂り入れましょう。
紫外線やブルーライトを浴びすぎない
ちりめんじわは、紫外線やブルーライトを浴びすぎないことが大切です。
長時間浴び続けることで、光老化の原因につながりかねません。
パソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトも光老化の原因で、睡眠の質に影響することもわかっています。
眠りが浅いと寝不足になり、肌のターンオーバーに影響が出るため、寝る前に電子機器を触るのは止めましょう。
紫外線はあらゆる肌トラブルの原因と考えられているため、こまめに日焼け止めを塗る、UVカットアイテムをうまく活用して対策してください。
保湿
ちりめんじわの最大の原因は乾燥です。
日常的にエアコンの効いた部屋で長時間過ごしている、空気が乾燥しやすい季節でもいつもと同じスキンケアを行っていると肌が乾燥します。
肌のバリア機能が低下すると、ダメージを受けやすくなり、トラブルを起こる原因になります。
保湿力の高いアイテムで丁寧なスキンケアを心掛け、肌の乾燥を防ぎましょう。
一般的なちりめんじわ治療
美容皮膚科で使用されている、主なちりめんじわの治療方法を解説します。
・ボトックス注射
・スマイルリフト・スマイルアイリフト
・塗り薬・クリーム
上記4つの治療は、皮膚を切らずに治療できるのがメリットです。
費用負担や失敗をしたくない方は、医師とよく相談し、自分に合う治療法を見つけましょう。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、皮膚内部にヒアルロン酸を注入し、みずみずしい肌を叶える治療法です。
加齢と共に失われていくヒアルロン酸を注入すると、肌の水分量が上がり乾燥しにくくなります。
定期的に注入する必要がありますが、注入直後からすぐに効果を感じられる上に、ダウンタイムはほとんどありません。
1~2年程度効果は持続します。
ボトックス注射
ボトックス注射は、筋肉の動きを抑制することでシワ改善に効果的な治療法です。
ボトックス注射では、ボツリヌス菌が生成する毒素「ボツリヌストキシン」を注射し、筋肉の動きを抑えます。
注入する量が適量でなかった場合、表情に影響が出たり、内出血を起こしたりする可能性があるため、入れ過ぎには注意が必要です。
効果は3~4カ月持続するといわれています。
スマイルリフト・スマイルアイリフト
スマイルリフト・スマイルアイリフトは、レーザー照射で気になる部位を引き締める治療法です。
スマイルリフトは口の中にレーザーを照射し、口腔粘膜や表情筋に熱刺激を与えてリフトアップ効果を狙います。
また、スマイルアイリフトも下眼瞼結膜の粘膜に照射するため、シワやたるみ改善に有効です。
ダウンタイムはほとんど無く、効果は半年から1年ほど続くといわれています。
塗り薬・クリーム
ちりめんじわ・こじわは、レチノール入りクリームでケアすると改善が期待できます。
また、レチノールは毛穴の開きやニキビ、たるみなど幅広い肌の悩みに有効な成分と認められています。
レチノールはビタミンAの一種で、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌にハリ・うるおいを与えるため年齢肌にぴったりの成分です。
ただし、紫外線に当たると効果が弱まるため、日中は日焼け止めも一緒に使用しましょう。
美容皮膚科による最先端のちりめんじわ治療がおすすめ
ちりめんじわ・こじわは、早めにセルフケア・皮膚科で治療を始めれば改善が見込める肌トラブルです。
そのため、放置するとかえって深いシワになる可能性があります。
正しいケア方法がわからない、専門家にお任せしたい時は、豊富な経験と最先端技術で治療ができる美容外科への相談がおすすめです。
最先端技術の一つとして、PRP皮膚再生療法を紹介します。
PRP皮膚再生療法 – 肌再生医療・幹細胞治療
PRP皮膚再生療法は、肌の悩みをオールマイティに改善する治療法です。
自分の血液から成長因子を含む血小板を抽出し、肌へ移植することで再生を促進します。
肌を根本から整える治療法なので、シワやたるみ、クマなど幅広い悩みに対応可能です。
肌再生医療のスペシャリストと呼ばれる、フォーシーズンズ美容皮膚科のPRP法なら、長年抱えていた肌の悩みも解消できるでしょう。
ぜひ、一度相談してみてください。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科