青クマができる原因やセルフケア方法、今すぐ試せるコンシーラーで隠す方法を解説します。
「青クマはどうしてできるの?」「青クマは治らない?」といった悩みを抱えていませんか?
青クマは体質や加齢によりできてしまう人は存在しますが、生活習慣によるところが大きいと考えられています。そのため、青クマは正しいケアを続けることが大切です。
美容医療や皮膚科で可能な治療方法も紹介しているので、ぜひ自分に合ったケア方法を探してみてくださいね。
青クマとは?
青クマとは、目の下の毛細血管が透けて皮膚が青黒く見える状態をいいます。
目の下の皮膚は、顔の他の部分と比べて皮膚の厚みが1/3程度しかありません。
生まれつき肌の色が白い方や、目の下の皮膚が薄い方は青クマができやすいといわれています。
青クマができる原因や、人からどういった印象を受けるのかを解説していきます。
正体は貯留した血液に含まれるヘモグロビン
目の下のクマが青く見える原因は、貯留した血液に含まれるヘモグロビンが関係しています。
目の下の皮膚すぐ下には毛細血管が細かく張り巡らされているので、目の下の薄い皮膚からは血管が透けて見えるのです。
青クマが原因である血行不良によって「還元ヘモグロビン」と呼ばれる、暗い赤色の血液が増加します。
そのため、ヘモグロビンの色素が濃くなり、目の下の青クマが目立つというわけです。
疲れて不健康な印象を与えてしまう
青クマは顔が疲れて見え、不健康な印象を与えてしまう場合があります。
加齢や生活習慣により、目の下の皮膚は徐々に薄く伸びてハリが失われるためです。
そのため、皮膚と皮下組織が近づき透けて見えてしまいます。
血液が健康的な色でないと目の下を流れる血液の色も青黒く見えるので、疲れて不健康そうといった印象になってしまうのです。
青クマの原因
一般的に、青クマの原因は生活習慣が関係しています。
目の酷使による血行不良や疲れ、睡眠不足、食生活の乱れなどが原因です。
しかし、原因は1つとは限らず、複数の原因が組み合わさっている可能性もあります。
・目の疲れ
・睡眠不足
これから解説する原因3つの中で思い当たるものがあれば、改善するよう心掛けてみましょう。
血行不良
青クマの原因1つめは血行不良です。
長時間のデスクワークで同じ姿勢を取り続けることや、運動不足による筋力低下、体の冷えは血行不良につながります。
血流の流れが滞ると体内が酸素不足に陥り、血液の色は黒っぽく変化します。
そのため、目の下の血液循環が悪いと皮膚から透けて見える血液の色が青黒っぽく見えてしまうのです。
目の疲れ
目の疲れも青クマができる原因と考えられています。
パソコンやスマートフォンの使いすぎによる眼精疲労やストレスで、青クマに悩む人が増えつつあります。
目の酷使で目の下が血行不良になるため、うっ血し青黒く見えてしまうものです。
青クマを予防するには、目の疲れをためないことがポイントとなります。
睡眠不足
睡眠不足も青クマを発生させる原因の一つです。
睡眠不足になると血行不良が発生し、血液中の酸素濃度が低下します。
その際、血液の色が青黒い色になるため、目の下の薄い皮膚を通して見える毛細血管が青いクマを引き起こす原因です。
青クマを消す方法!セルフケア
青クマをセルフケアで消す方法を紹介します。
青クマは生活習慣が影響しているため、自分に当てはまる原因が分かれば対策が可能です。
ここで紹介する4つのケアはすぐ生活に取り入れられます。
・鉄分やビタミン類を含んだ食事を摂る
・適度な運動を行う
・睡眠時間は6~7時間程度とる
続けていくうちに、青クマの改善だけでなく健康的な体を目指せますよ。
目元を温める
青クマの簡単なセルフケアとして、目元を温めるのが有効です。
青クマは血行不良が原因のため、温めることで血の巡りを良くする効果があります。
ホットタオルや目元を温めるグッズを使って、目元を温めるとよいでしょう。
ただし、目元に当てる前に熱すぎない温度であることを確認してください。
プラスで、目元専用のアイクリームでスキンケア出来ると目の周りの水分量が上がり健康的な印象に近づきます。
鉄分やビタミン類を含んだ食事を摂る
青クマを解消するには、鉄分やビタミンA・ビタミンEを含んだ食生活を心掛けましょう。
青クマができる時は、健康な体を維持するのに必要な栄養素が不足している可能性があります。
食生活が乱れると血液がドロドロして、血の巡りが悪くなりがちです。
血行促進や疲労の回復効果が高い食べ物を意識的に摂ると、自然と青クマも気にならなくなるでしょう。
鉄分やビタミン類を多く含む食材は、以下のとおりです。
鉄分 | 牛肉、レバー、まぐろ、かつお、納豆、ひじき、小松菜 等 |
ビタミンA | 卵黄、レバー、うなぎ、にんじん、ほうれん草、モロヘイヤ 等 |
ビタミンE | アボカド、大豆、卵、かぼちゃ、アーモンド 等 |
上記の食材を使ってバランスの良い食事メニューを意識すると、青クマができにくくなりますよ。
適度な運動を行う
適度な運動も青クマのケアに効果的です。
青クマができる場合、目元だけでなく体全体が血行不良に陥っている可能性が考えられます。
適度な運動で全身を動かすと基礎代謝が上がり、体温も高く保たれるので血液循環が良くなります。
汗をかく程度の運動がベストですが、運動が苦手な方はウォーキングやスクワットをするだけでも全身の血行促進に有効です。
運動を習慣にすると筋肉力が増えるので、血の巡りが滞りにくく青クマも解消していくでしょう。
睡眠時間は6~7時間程度とる
青クマを解消するなら、睡眠時間は6~7時間ほど確保しましょう。
睡眠不足は青クマにとどまらず、健康を損ないかねません。
長時間起きていると交感神経が優位に働く時間が長くなり、血管が収縮して血行不良につながります。
一方、睡眠中は副交感神経が優位になり、血管が拡張されて血液循環が良くなるため、睡眠は重要です。
しかし、仕事や家庭の事情でまとまった睡眠時間を確保できない方は、睡眠の質にこだわってみましょう。
寝る直前に食事を摂らない、アルコールやカフェインなどの刺激物を控えると睡眠の質が良くなるといわれています。
青クマをコンシーラーで消す方法
青クマをすぐに何とかしたい人向けに、コンシーラーで消す方法を4つのステップに分けて紹介します。
コンシーラーで青クマを消そうとしたけど効果が無かったと諦めている方は、使用する色味が適していなかったのかもしれません。
青クマにはオレンジ色のコンシーラーが良いといわれています。
いつものメイクで青クマを消せずに諦めていた方は、紹介する方法をぜひ試してみてくださいね。
オレンジ色のコンシーラーを青クマ部分につける
青クマが気になる部分に、オレンジ色のコンシーラーをつけましょう。
オレンジ色は青色と補色関係にあるため、二色を混ぜ合わせると青みが抑えられ、色が薄くなっていきます。
コンシーラーをつける位置は、青クマ部分だけにとどめるのがポイントです。
目の際までつけてしまうと、目が小さく見えやすくなるので注意しましょう。
オレンジ色をなじませる
青クマにつけたコンシーラーのオレンジ色をなじませていきましょう。
コンシーラーを優しくトントンと青クマ部分に溶け込むようなじませるのが、ポイントです。
指でべったり伸ばしてしまうと、肌自体が汚く見えてしまうので注意してください。
オレンジ色と肌の間にベージュのコンシーラーをつける
オレンジ色のコンシーラーと肌の境目にベージュのコンシーラーをつけましょう。
肌の色にコンシーラーのオレンジ色をなじみやすくするためです。
やや白っぽいベージュのコンシーラーを選ぶと、ハイライト効果で目元に明るい印象を持たせられます。
オレンジ色のコンシーラーをなじませる時と同様に、指で優しくトントンと伸ばしていってください。
フェイスパウダーで仕上げる
コンシーラーをなじませたら、仕上げにフェイスパウダーを重ねましょう。
フェイスパウダーを仕上げに塗ることで、コンシーラーが綺麗にぼかされて不自然さが無くなります。
ただし、塗る際はコンシーラーが取れるほどこすったり、厚く塗り過ぎたりしないよう注意してください。
美容外科や皮膚科で目の下のクマ治療方法
青クマを美容外科や皮膚科で治療する方法を解説します。
セルフケアで消えない、満足できない場合に検討したいのが、美容外科や皮膚科での治療です。
・下眼瞼切開術
・ヒアルロン酸
・脂肪注入
・ベビーコラーゲン注射
治療名を聞いてどういった方法か分からない方でも自分に適したものを見つけられるよう解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
レーザータイトニング
レーザータイトニングは、血液中のヘモグロビンに反応する特殊な光を肌に照射し、毛細血管を破壊する治療法です。
レーザーで肌の深層部まで熱を加えて刺激すると、コラーゲン生成の促進が期待できます。
コラーゲンの生成によって皮膚の厚みが増してくるので、毛細血管が透けにくくなります。
下眼瞼切開術
下眼瞼切開術は、皮膚のたるみや脂肪を取り除く治療方法です。
下まぶたは加齢の影響を受けやすいといわれているため、伸びてしまった皮膚を切除すると目元がすっきりします。
下まつげから数ミリほど下の皮膚を切開し縫合するので、抜糸やダウンタイムを含めると完成まで数ヶ月かかります。
青クマ以外に、皮膚のへこみや小じわなどの改善にも有効な方法なので若々しい印象に近付けたい方におすすめです。
ヒアルロン酸
皮膚にヒアルロン酸を注入すると、シワやたるみ、くぼみを改善できるといわれています。
平らになったりへこんだりした皮膚が持ち上がることで、皮下組織との距離ができ毛細血管が透けにくくなります。
ヒアルロン酸を注入する際、注射を使用するので注射針の痛みを感じる可能性があります。
痛みに敏感な方は、麻酔テープや麻酔クリームの使用を相談してみましょう。
脂肪注入
脂肪注入は、くぼんでしまった皮膚を目立たなくする治療方法です。
青クマ部分の皮膚と筋肉の間に脂肪を注入すると皮膚に厚みが出るため、毛細血管や筋肉が透けて見えなくなります。
また、肌の色に近い脂肪を注入することで、顔色が良くなる効果が期待できます。
注入する脂肪は自身の体の一部から採取したものを使用するため、合併症を起こすリスクが少なく施術可能です。
ダウンタイムは1週間ほどと短く施術箇所も目立たないので、人に知られず治療したい方に適しています。
ベビーコラーゲン注射
ベビーコラーゲン注射は、人の繊維芽細胞から作られたコラーゲンを注入していく治療方法です。
動物から抽出したものや、人工的に作られたものではないため、アレルギーの心配がなくデリケートな目元でも安心して施術を受けられます。
体内へのなじみが良く、自然な感じで青クマを解消したい方におすすめです。
施術直後は注射による内出血や腫れが生じる場合がありますが、時間の経過とともに解消していきます。
6~12カ月かけて注入物が吸収されていくので、持続力を重視したい方にもぴったりの施術です。
まとめ
青クマの原因やケア方法を解説しました。
青クマができる場合、運動不足や栄養バランスの崩れた食事を摂るなど生活習慣が乱れている可能性があります。
まずは、すぐに出来るセルフケアやコンシーラーで青クマを消す方法を試してください。
それでも納得できない場合は、フォーシーズンズ美容皮膚科クリニックへ相談してみましょう。
脇田尚子 先生
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過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。
▼勤務経験
神戸大学病院皮膚科
神戸西市民病院皮膚科
兵庫県立加古川医療センター皮膚科
東神戸病院皮膚科
フォーシーズンズ美容皮膚科