頬のたるみの原因や改善策!たるんだ頬は戻らない?頬のたるみを取る方法を解説

たるみ
たるみ

頬のたるみの原因や、たるんでしまった頬は改善できないのか、どんな治療法があるのかについて解説します。

年齢と共に進行しやすくなる頬のたるみは、年齢以外にもいくつか原因が考えられます。

頬のたるみは、顔全体の印象に大きな影響を与えるため、悩んでいる方も少なくないでしょう。

頬のたるみに効果的な表情筋のトレーニングやマッサージもご紹介していますので、ぜひ実践してみてください。

頬のたるみの種類

頬のたるみの種類

頬のたるみといっても、たるみ方には大きく分けて3つの種類があります。どのような頬のたるみがあるのかを解説していきます。

ご自身の悩んでいる頬のたるみと、比較してどのたるみなのかをチェックしてみてください。

ほうれい線

ほうれい線は、皮膚や頬の脂肪が支えられなくなり、小鼻から口角に向かい左右にシワが生じる頬のたるみです。

体重の大幅な増減や加齢・肌の乾燥からできやすく、放置していると、一気に深いシワになってしまいます。

浅いほうれい線であれば、日々のセルフケアなどで改善をすることが可能ですが、深く刻まれ頬がたるんでくると自力での改善は難しくなります。

ゴルゴ線

ゴルゴ線は、目頭のあたりから頬にかけてできる線で、頬の周りがたるんでくることで生じる頬のたるみの一つです。

人気漫画である『ゴルゴ13』の主人公のような、たるみ方をすることから、ゴルゴ線やゴルゴラインと呼ばれています。

主な原因として、表情筋が衰えてくることで目立つようになります。

また、デスクワークやスマホを使用する時間が長い方に現れやすい、頬のたるみです。

他にも目の周りの筋肉が緊張した状態が続くことで、肌の弾力低下でよりたるみやすい状況が生まれてしまいます。

ブルドッグ顔

ブルドック顔は、頬の筋肉や皮膚・脂肪がブルドッグ犬のようにたるんでいる頬のたるみのことです。

また、頬のたるみがどんどん下にさがってくることで、フェイスラインまでたるんでしまう方もいらっしゃいます。

日頃の姿勢や体重の増減・むくみといった理由から、よりブルドッグ顔を加速させていきます。

一度、たるみ切ってしまった、ブルドッグ顔を自身の力でケアすることはとても難しい頬のたるみといえます。

頬のたるみの原因

頬のたるみの原因

頬のたるみの原因は、日常生活にたくさん潜んでいます。

「健康的な生活をしているのに…」「気をつけているのにたるんできた…」という方は、もしかすると、頬のたるみの原因が見当違いかもしれません。

頬のたるみをこれ以上悪化させないためにも、なぜ頬がたるんでくるのか原因を知っておきましょう。

加齢や紫外線

加齢や紫外線の影響で、頬のたるむ原因となることがあります。

加齢の場合は、40代頃から徐々にたるみ始め50〜60代になると、さらに頬の筋肉の低下や皮膚のハリが減少することで頬のたるみが目立つようになります。

紫外線の場合は、紫外線対策が不十分だったことが考えられ、長年蓄積された紫外線ダメージが徐々に肌のたるみとして現れてしまうことが考えられます。

また、加齢・紫外線の両方が原因で、コラーゲンやヒアルロン酸の量や生成が減少し、肌の健康状態が良くなく、頬がたるんでしまう場合もあります。

表情筋(頬筋、大頬骨筋)の衰え

表情筋が衰え支える力が弱くなることで、頬のたるみが生じることがあります。

日頃から表情筋をあまり動かせていない方は、頬筋や大頬骨筋が衰えやすく、皮膚や脂肪を支えられなくなることで頬がたるんでしまいます。

表情筋に意識が向く時間がさらに減少していることから、表情筋が衰えやすい方が増加しています。

しかし、使い過ぎてしまって顔の他の部位にシワができて、たるんできてしまうという場合もあるため、表情筋が強張ってしまっている方も注意が必要です。

表情のクセ

頬のたるみは、表情のクセが原因でたるみやすくなることもあります。

例えば、無意識に口元がへの字になってしまっていたり、口角が下がり気味だったりすると、頬の筋肉があまり使われず頬がたるんできてしまいます

また、表情のクセが原因で頬がたるんでくる場合は、口元が緩みやすかったりほうれい線がくっきりと目立ちやすかったりします。

日常的な表情のクセがついている方は、ご自身で意識をしながら口元に力を入れて口角を少しでも上げ、クセを改善することがとても重要になります。

体重増加

体重の増加によって頬についてしまった脂肪の重みで、頬がたるんでくることがあります。

体重が増えたことで皮下脂肪が増えて、その重みを支えられなくなり徐々に頬のたるみとして現れてきます

特に、顔周りに脂肪がつきやすい方は、体重増加によるたるみで悩むことは少なくありません。

また、脂肪の重さから筋肉が強張ってダメージを受けると、よりたるみやすくなってしまうでしょう。

浮腫み

顔が浮腫んでいると、血行不良やリンパの流れが悪くなるため、頬をたるませる原因になります。

浮腫みやすい方の場合、体内の水分がうまく排出されず、顔が通常よりもだるく腫れぼったくなり、その状況が続くと、皮膚が伸びてたるみに繋がることがあります。

また、水分がうまく外に出ていかないことから、血行不良やリンパの流れが悪くなってきます。

最近では、運動不足やデスクワークが増えていることから、浮腫やすい方が多くなっています。

また、暴飲暴食をしたり冷え性の方も、浮腫みやすいので注意が必要です。

姿勢の悪さや噛み癖

姿勢の悪さや噛み癖が原因で、頬がたるんでくることがあります。

姿勢が悪いと、首や肩周りが凝ってくるだけでなく、顔の筋肉にも負担がかかります。

その結果、顔周りの筋肉が衰えてしまい、頬の脂肪や皮膚を支えられなくなります。

また、噛み癖があると、左右のバランスが崩れてしまい、頬がたるみやすくなることがあります。

例えば、食べ物を右側でばかり噛むクセがあると、左側の筋肉が使われず、徐々に衰えてきてしまいます。

姿勢の悪さや噛み癖を意識して改善していくことで、頬のたるみだけではなく、体の歪みも改善することができるので、常に意識するべき原因といえます。

頬のたるみを改善するエクササイズ

頬のたるみを改善するエクササイズ

頬のたるみを改善するエクササイズは、とても簡単で隙間時間にも打ってつけです。日々のスキンケアとセットに、思い出した時に実践しやすい方法ばかり。

ただし、即効性があるわけではありませんので、根気よく続けることがとても需要になります。

あいうえお体操

あいうえお体操は、顔全体の筋肉を使い鍛えることで、頬のたるみを改善する効果を期待できます。

1.「あ」の形に口を開き、1秒キープ。
2.1のように「あ〜お」の形に口を順番に開き、1秒キープ。
3.1と2を4〜5回繰り返してください。(声を出してもOK)
あいうえお体操のポイントとして、口と頬の筋肉を意識して動かしながらエクササイズをすると、筋肉を鍛えられます。
毎日、朝・夜に行うことで、より効果的に頬のたるみを改善・予防することができるのでおすすめです。

リンパマッサージ

顔から首周りのリンパを流すことで、浮腫みや姿勢の悪さが原因で頬のたるみが現れている方に効果のあるマッサージです。

リンパマッサージをする際は、日常使いしているクリームで良いので用意をしてください。

マッサージをする箇所にクリームを塗り広げてから始めることで、皮膚への負担を軽減することができます。

1.口の力を抜き、半開きの状態にします。
2.両手を軽く握り、頬骨の下あたりに当てます。
外回りに10回程度、回しながらマッサージします。
3.人差し指を曲げ、ほうれい線の始まりあたりに置いて、横に優しく10回往復させます。(指で頬骨を軽く持ち上げるように力をいれる)
4.少しずつ頬の外側に動かしながら、3のマッサージを続けます。
5.人差し指を曲げた状態で、頬骨の下から耳たぶの下まで、優しく撫でるようにリンパを流します。
6.耳から首、鎖骨まで、優しくなぞるようにリンパを流します。
このリンパマッサージは、凝った筋肉をほぐしながらリンパを流していくことで、頬から口にかけてがすっきりした印象に変化します。
また、リンパマッサージをする際は、力一杯やらず、優しくいた気持ちいくらいの力加減で行うようにしてください。

舌回し運動

舌回し運動は、頬の筋肉以外にもフェイスラインにも効果を期待できる運動です。

慣れるまでは、口周りの筋肉が少し痛くなりやすいので、無理のない回数を行いましょう。

1.口を閉じた状態で、歯の外側をぐるっと1周させます。
2.時計回りに1周、反時計回りに1周、ゆっくり2〜3秒かけて回してください。
舌回し運動は、口を閉じた状態で行えるので、隙間時間や思い出したタイミングで実践してみてください。

ツボ「散笑(さんしょう)」を押す

頬のたるみに効果のある散笑というツボは、小鼻と口角の中間あたりにあります。

このツボは、ほうれい線やフェイスラインのリフトアップにも効果があるため、頬のたるみが気になる方におすすめのツボです。

また、顔のむくみを解消する効果も期待できます。

【散笑を押す時】
人差し指を曲げ第二関節を使い、顔の内側から時計回りにクルクルとゆっくり優しく押す

ただし、とてもデリケートな部分でもあるので、力の入れ過ぎには十分注意をして行なってください。

表情筋のトレーニング

表情筋のトレーニングは、頬のたるみにとても効果を期待できるトレーニングです。

特に、頬周りの筋肉の衰えが原因でたるみが出ている方は、実践してみましょう。

1.目尻にシワを寄せないように大きく目を開きながら、上の歯が見えるように口角を上げます。
2.1の状態のまま、親指を頬骨の下に合わせ、頬を持ち上げて5秒キープ。
3.手を離して、さらに5秒キープ。
4.1〜3を5回繰り返してください。
お風呂上がりのリラックスしたタイミングなどに行うと、より効果的に表情筋を鍛えることができます。
頬を上げる際は、力一杯上げすぎず、痛気持ちいい力加減を意識して実践してみてください。
あまり力を入れすぎてしまうと筋肉を痛めてしまい、かえって頬がたるんでくる原因になる可能性があります。

即効性のある美容外科で受ける一般的な施術は?

即効性のある美容外科で受ける一般的な施術は?

顔や頬のたるみは、即効性のある美容外科で受けられる施術がいくつかあります。その中でも、一般的な施術方法をご紹介します。

ご自身の頬のたるみに合わせた治療法と、信頼できるクリニックを選ぶようにしましょう。

HIFU(ハイフ)

HIFU(ハイフ)は、高密度の超音波を用いて、皮膚の奥にある脂肪や筋肉に刺激を与えることで、リフトアップ効果を期待できる施術です。

また、たるみ改善はもちろん、美肌効果や引き締め効果もあります。

たるんでしまっている部位にHIFUを当てると、再活性化やコラーゲン生成を促し、創傷治癒力で頬のたるみを改善します。

肌の赤みやチクチクする痛みといったダウンタイムがありますが、比較的他の症状は少ないです。

そのため、美容医療を受けたことがない方で、初めての治療として選ばれることが多いです。

doublo(ダブロ)

doublo(ダブロ)は、医療ハイフの中でも、より深い層まで強い熱を与えることで頬のたるみを改善することができます。

また、保湿力の改善やコラーゲンの生成を促してくれます。

メスを使わない治療法として、ハイフと同じくとても人気のある治療法です。

たるみ以外にも、シワで悩んでいる方にもおすすめで、ほうれい線の改善も期待できます。

糸リフト

糸リフトは、特殊な糸を用いて皮下組織を引き上げ、たるみを改善させます。

特殊な糸には、溶ける糸と溶けない糸の2種類があり、クリニックによって使用している糸にも特徴があります。

溶ける糸の場合→溶けることで徐々に効果は失われるため、数年おきに施術を受ける必要あり
溶けない糸の場合→2年程度、効果あり/体質によって肌トラブルなどのリスクあり
自然な仕上がりで、即効性がある治療法の一つで、リフトアップも期待できます。
切らない治療として、人気がある糸リフトですが、糸で頬を引き上げる必要があるため、できる限りクリニック選びは慎重にするようにしましょう。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入は、肌にボリュームを与えるための施術として、手軽で人気のある治療法です。

たるみがある部分に、ヒアルロン酸を注入することで、ふっくらとした状態になることから、たるみの改善を期待できます。

ヒアルロン酸注入は、安全性が高く、施術後のダウンタイムも少ないです。

また、皮膚に足りない水分と肌のハリや弾力を保つ効果もあります。

ただし、価格が安いからといって安易に、ヒアルロン酸注入を受けてしまうと、体質によってはアレルギー反応を起こす場合もありますので、注意が必要です。

PRP皮膚再生療法

PRP皮膚再生療法は、自身の血液から血小板を多く含んだPRPを抽出して、頬のたるんだ部分に注入することで、内側からたるみを改善してくれます。

自身の血液から必要な成分を生成するので、アレルギー反応も起きにくく、切らない治療として人気があります。

また、血小板の力で成長因子を作り出し再生力を高めてくれるので、半永久的な効果を期待できます。

肌のたるみ以外にも、シワの改善にも用いられている方法なので、ほうれい線の治療にもおすすめです。

まとめ

頬のたるみの原因の大半は加齢からくるものですが、日常生活のクセや体の不調からも現れてしまいます。

セルフケアで改善・薄くすることもできますが、多くの場合顔のたるみは、完全になすくことは難しいでしょう。

より綺麗に早く、頬のたるみを改善したい方は、美容医療での治療をおすすめします。

上記でも紹介していますが、即効性がある治療法もありますので、ぜひ一度美容皮膚科やクリニックなどで相談してみてはいかがでしょうか。

頬のたるみを相談する

 

この記事の監修医師
フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック神戸院 院長
脇田尚子 先生
  • 過去に様々な皮膚科で活躍した経歴を持つ皮膚科医。現在はフォーシーズンズ美容皮膚科 神戸院の院長を務めている。

    ▼勤務経験
    神戸大学病院皮膚科
    神戸西市民病院皮膚科
    兵庫県立加古川医療センター皮膚科
    東神戸病院皮膚科
    フォーシーズンズ美容皮膚科

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